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ガス冷マシンを作ろう! 第4回

ガス冷マシン完全自作編 ~その4~

2001年04月09日 02時21分更新

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■ガス枕組付け

断熱に使用した材料

 普通に動くのは当たり前。詳細は他に譲るとして、当なんでも改造総研はバカ改造系コラム(?)だ。「さっさと本題のガス冷装置を取っ付けちまいましょう」ということでガス枕を固定しよう。ここで大切なのが結露対策だ。-35℃にもなるガス枕を空気中にむき出しで取りつけたのでは、あっという間にCPUが水浸しになってしまう。そこで配管をアルミ泊張りの断熱材で包み、さらにCPU付近はその上に塩ビパイプを被せ断熱する。これでも常用は厳しいが、テスト運転時の状態から見て数十分の運転には耐えられそうだ。外観上はアルミフィルムのせいかどことなく宇宙開発事業団チックな雰囲気になる。あとはこのガス枕の冷却面をCPUに接触させれば冷却準備完了だ。



仮組したガス冷装置

 ところが配管が直径6.4mmの銅管であるため普通のCPUクーラーを取り付けるようなわけにはいかない。配管が突っ張ってなかなかいうことをきかないのだ。配管を一度曲げると硬化して余計に曲がりづらくなるので、とりあえずマザーボードをケースから外してしまってタイラップで固定する。見栄えは悪いがとりあえずテストなので良しとしよう。



動作中のガス冷装置

 まずはコンプレッサーの電源を入れ予備運転開始。しばらくするとガス枕付近に霜がつき順調に冷え始める。温度計をチェックして、まずは定格周波数でテスト運転だ。気合一発電源スイッチを押す。すると…。「ぴゅ~ぅ」という微かな音がして画面は真っ黒のまま。「ぎゃあ!! イカンっ!!」と思った時には遅かった。電源をメインスイッチから切ろうとした瞬間、CPU脇のパワートランジスタ付近から「ぷしっ」っと煙が出て一巻の終わり。「ややっ、やってしまった」もどかしくもケーブル類を片っ端から引っ込抜いて固定用のタイラップをニッパーで切りCPUを取り外す。良く見るとコアの角が欠けている。ガス枕がCPUと平行に接触せず、斜めに触れたためCPUコア周辺のキャパシタがショートしたのだろうか? 煙が出たのでマザーボードも壊した可能性が高い。バックアップ用にマザーボードはもう1枚、Iwil製のKT133A搭載マザー「KK266」を買ってあったのだが、石がなくてはテストができない。ショックは大きいが仕方がないので、同じAthlon-1.2GHzを買いに愛車KDXを駆ってAkiba2GO!(アキバにGO!)だ。



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