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IPv6の未来

IPv6はやってくるのか!?その3

2001年06月12日 08時50分更新

文● 神戸道正、ネットワークマガジン編集部

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IPv6 Summit
写真 次回の「IPv6 Summit」は、2001年7月に韓国ソウルで開催される予定だ
 昨年の12月18~19日に、アジア初の開催となる「Global IPv6 Summit in Japan」が、グランキューブ大阪(大阪国際会議場)で行なわれた。同イベントは、IPv6をビジネスとして普及させることを目的として1999年に発足したIPv6 FORUM(http://www.ipv6forum.com/)により開催されたもので、1999年10月のパリのIPv6 Summitから数えて7回目となる。イベントでは、国内におけるIPv6関連企業のビジネスレポートだけでなく、韓国やシンガポールといったアジア諸国のIPv6の現状や、各企業のトップや現場の技術者により意見が交わされるパネルディスカッションなど多岐に渡り、当初の予定を上回る652名の参加者を集めて行なわれた。また当日は、会場内で無線LANによるIPv6ネットワークへのアクセスポイントも用意され、多くの参加者が持ち込んだノートPCなどでアクセスを行なっていた。



「Global IPv6 Summit in Japan」画面写真
画面 「Global IPv6 Summit in Japan」のホームページ(http://www.jp.ipv6forum.com/)では、当日のプレゼンテーション資料などのダウンロードも可能だ
 初日の基調講演では、WIDEプロジェクトの村井純氏が登場した。ここでは、IPv6の必要性だけでなく「IPv6は必要ない」という声も紹介しつつも、IPv6のマルチキャストによるデジタルビデオ配信を使った教育実験などを紹介し、2005年を目標に「IPv6レディ」な環境を整えるべく活動していくと語った。また、パネルディスカッション「IPv6がビジネスをどう変えるか」では、インターネットイニシアティブの鈴木幸一氏をコーディネータとして、NTTコミュニケーションズの鈴木正誠氏、ソニーの出井伸之氏、シスコシステムズの松本孝利氏、村井純氏などの各企業のトップが集い、IPv6についての意見を語った。そのなかの発言には、2001年はIPv6の立ち上がりの年であるという共通認識の確認だけでなく、出井氏により「今後IPに対応していく家電やプレステなどは、どうせならIPv6へ対応していきたい」という発言も飛び出し、PCとは違う世界からIPv6が爆発的に普及してくる可能性を示唆した。



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