このページの本文へ

XboxはいかにしてPS2やGAMECUBEと戦うのか!?

XBOXの日本戦略

2001年04月04日 02時21分更新

文● 月刊アスキー 編集部 小西・大槻

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
[アスキー編集部] ネットワークゲームは今までの売り切り型のゲームよりも大きな投資がデベロッパ側に必要となり、リスクが増大するためチャレンジしにくい面もあります。それに対してマイクロソフトがなんらかの形で支援を行なうことはありますか。
[大浦] インキュベータプログラム(「XBOX開発システムの秘密に迫る」参照)という開発者支援のプログラムがありますが、これのオンラインに特化したプログラムというのが、そのうち登場するかもしれませんね。

 ただ今の段階では、僕らは積極的に「Xboxでオンラインゲームを作ってくれ」という話はしていません。スタンドアロンで面白いものが、ネットになってより面白くなる。基本はネットにつながなくても面白いゲームなんです。
[アスキー編集部] しかしXbox自身にはEthernetインターフェイスはありますが、モデムもTAもない。インターネットにつなぐための手段はどうやって提供されますか。周辺機器としてモデムやTAをそろえるのか、またはゲームに付属させたりISPと組んで提供という形になるのか。
[大浦] まずアメリカとヨーロッパでは、ブロードバンドインターネットが遠からず来るだろうという読みの元、アナログモデムはあえて無視します。サードパーティーがアナログモデムを必要とする企画を持ち込んでも却下しています。Ethernetを使ってくれと。

 日本で最終的にどうするかはまだ決まっていないのですが、今のままでいくとブロードバンド接続のみにしようかと考えています。半年前ならアナログモデムをばらまかないといけなかったかもしれませんが、今はDSLなどの高速回線が思った以上に早く立ち上がりそうです。Xboxが出て1年以内には、ある程度の数の家庭にDSLや高速インターネット接続が普及しているでしょう。我々もそれを早期に実現できるよう、仕掛けを考えています。
[アスキー編集部] するとXboxが登場した時点では、ネットワークにつながる環境のユーザーはごく限られた割合になりそうですね。高速ネットワーク環境が普及しないとXboxでのネットワークゲームは立ち上げようがなくなる。デベロッパ側としてはやりにくいのではないですか。
[大浦] 決定ではないですけどね。でもヘタに過去の亡霊を引きずるよりは、しばらく我慢してでもブロードバンドに直接進んだほうがいいのかな、というのが今の気持ちです。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン