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マイクロソフト、Office XP 日本語版を公開、価格も発表

2001年04月02日 21時30分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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Office XPには、企業全体の生産性を向上させるための機能も盛り込まれている。例えば、Office XPのエンドユーザー向け新機能のひとつユーザーのさまざまな操作に対して次の操作を提示できる“スマートタグ”がある。Word文書内で人名を欧文入力すると、スマートタグが反応し“メール送信”や“会議の設定”などが表示されるが、人名を漢字で入力してもスマートタグは反応しない。これは文法チェック機能を利用して人名かどうかを判断しているためで、欧文であればスペルチェックにかかり最初の文字が大文字の単語は人名であると判断できるが、漢字名は文法的に人名かどうか判別できないためだという。しかし、“スマートタグSDK”でスマートタグの機能を独自に拡張できるようになっている。

カスタムスマートタグを作成する場合は、スマートタグの動作(反応する情報と提示する操作)を定義し、別のアプリケーションを起動させる場合はCOMコンポーネント(DLL)を、任意のウェブサイトを参照する場合はXMLファイルをそれぞれ記述する。作成したカスタムスマートタグを企業内で利用する場合はクライアント側にインストールが必要で、DLLの場合はMSIパッケージを、XMLの場合はファイルを直接配布する。

Office XPのファイル互換性は、Office 2000/Office 97と同じ。ただしAccessに関しては、デフォルトのファイル形式はAccess 2000と同じだが、Access 2002形式に変換可能。また、AccessとXMLは、データ形式としてXMLをサポートしている。

また、Office XP リソースキットツールも、企業向けのボリュームライセンス版に付属して提供される。ただしユーザーインターフェースは英語版で、日本語版のリソースキットは後にウェブサイトで提供するという。日本語版のリソースキットツールは、Custom Installation Wizard、Custom Maintenance Wizard、Profile Wizardで構成される。

本日行なわれた説明会で、同社横井氏は「Office XPにより個人の生産性を向上させ、チームの共同作業を支援し、最終的には企業の経営に貢献できるようにしたい。Office XPはOffce.netへの橋渡し的な側面も持っている」と説明、「(Office XPの)ライバルは当社のOffice全バージョン。いかに既存ユーザーにOffice XPを使ってもらうかを念頭に販売促進を行なう」としている。

MS横井氏
製品概要を説明した同社オフィス製品部マネージャの横井伸好氏

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