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マイクロソフト、『Office XP』日本語版を6月8日に発売、単体製品も

2001年05月08日 19時45分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は8日、統合ビジネスプラットフォームの最新版『Microsoft Office XP 日本語版』のパッケージ版を6月8日に発売すると発表した。

Office XP製品パッケージ
製品パッケージ。左からDeveloper、Professional、Standard、Personal
アップグレードパッケージ
お買い得なアップグレードパッケージ『Office XP Professional Special Edition』

パッケージ版の製品ラインナップと推定小売価格は以下の通り。

●『Office XP Professional Special Edition』

  • Word Version 2002
  • Excel Version 2002
  • Outlook Version 2002
  • PowerPoint Version 2002
  • Access Version 2002
  • FrontPage Version 2002
  • Publisher Version 2002
  • Bookshelf Basic 3.0
  • メディア コンテンツ
  • IntelliMouse Optical
  • Step by Stepインタラクティブ
  • SharePoint Team Services
  • アップグレードパッケージ:4万1800円

●『Office XP Professional』

  • Word Version 2002
  • Excel Version 2002
  • Outlook Version 2002
  • PowerPoint Version 2002
  • Access Version 2002
  • Bookshelf Basic 3.0
  • メディア コンテンツ
  • Step by Stepインタラクティブ
  • 通常パッケージ:6万9800円
  • アップグレードパッケージ:3万7800円
  • アカデミックパッケージ:3万2800円

●『Office XP Standard』

  • Word Version 2002
  • Excel Version 2002
  • Outlook Version 2002
  • PowerPoint Version 2002
  • Bookshelf Basic 3.0
  • メディア コンテンツ
  • Step by Stepインタラクティブ
  • 通常パッケージ:5万7800円
  • アップグレードパッケージ:2万8000円

●『Office XP Personal』

  • Word Version 2002
  • Excel Version 2002
  • Outlook Version 2002
  • Bookshelf Basic 3.0
  • Step by Stepインタラクティブ
  • 通常パッケージ:4万4800円
  • アップグレードパッケージ:2万1800円

●『Office XP Developer』

  • Word Version 2002
  • Excel Version 2002
  • Outlook Version 2002
  • PowerPoint Version 2002
  • Access Version 2002
  • FrontPage Version 2002
  • Bookshelf Basic 3.0
  • メディア コンテンツ
  • 開発ツール
  • Step by Stepインタラクティブ
  • SharePoint Team Services
  • 通常パッケージ:9万4800円
  • アップグレードパッケージ:4万9800円
  • アカデミックパッケージ:4万5800円

なお、Office XP製品ラインナップには、上記パッケージ製品のほかに、企業向けボリュームライセンス版のみの提供となる『Microsoft Office XP Professional with FrontPage』も用意されている。また、Office XP Professional、Office XP Standard、Office XP Developerのボリュームライセンス版については、5月1日より提供を開始しているという。

また、パッケージ版の発売に先立ち、Office XPをプレインストールしたパソコンが、5月25日よりパソコンメーカー15社から順次発売される。発売パソコンメーカーは、エプソンダイレクト(株)、エプソン販売(株)、コンパックコンピュータ(株)、シャープ(株)、(株)ソーテック、ソニー(株)、デルコンピュータ(株)、(株)東芝、日本電気(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、日本ゲートウェイ(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)、(株)日立製作所、富士通(株)、松下電器産業(株)(五十音順)。

Office XPを構成するソフトの単体パッケージも発売

さらに同社は、Office XPを構成する各アプリケーションソフトを単体でも発売する。ホームページ作成/管理ソフト『Microsoft FrontPage Version 2002』日本語版と、パーソナルパブリッシングソフト『Microsoft Publisher Version 2002』日本語版は6月8日発売。

単体パッケージ
単体製品パッケージ。FrontPage Version 2002(左)と、Publisher Version 2002(右)

日本語ワープロソフト『Microsoft Word Version 2002』日本語版、表計算ソフト『Microsoft Excel Version 2002』日本語版、電子メール/情報管理ソフト『Microsoft Outlook Version 2002』日本語版、プレゼンテーションソフト『Microsoft PowerPoint Version 2002』日本語版、データベース管理ソフト『Microsoft Access Version 2002』日本語版は7月13日発売。

単体パッケージその2
単体製品パッケージ。下段左から、Word Version 2002、Excel Version 2002、Outlook Version 2002。上段左から、PowerPoint Version 2002、Access Version 2002

単体製品のパッケージ価格はいずれもオープンプライス。推定小売価格は以下の通り。

●FrontPage Version 2002
  • 通常パッケージ:1万9800円
  • アップグレードパッケージ:8000円
  • アカデミックパッケージ:6800円
●Publisher Version 2002
  • 通常パッケージ:1万4800円
  • アップグレードパッケージ:7800円
  • アカデミックパッケージ:7800円
●Word Version 2002
  • 通常パッケージ:2万4800円
  • アップグレードパッケージ:9500円
  • アカデミックパッケージ:7800円
●Excel Version 2002
  • 通常パッケージ:3万4800円
  • アップグレードパッケージ:1万6000円
  • アカデミックパッケージ:1万2800円
●Outlook Version 2002
  • 通常パッケージ:1万2800円
●PowerPoint Version 2002
  • 通常パッケージ:2万4800円
  • アップグレードパッケージ:1万3800円
  • アカデミックパッケージ:1万2800円
●Access Version 2002
  • 通常パッケージ:3万4800円
  • アップグレードパッケージ:1万6000円
  • アカデミックパッケージ:1万2800円

対応OSはいずれもWindows 98/Me/2000/NT4.0。

米CEOのバルマー氏がここにも登場

本日行なわれた発表会には、米マイクロソフト社CEOのスティーブ・バルマー氏が登場した。同氏は、「業界にXMLによる革命が起こっている。今後はXMLを通じてユーザー同士のコミュニケーションが行なわれる。XML時代に向けたわれわれのソリューションが.NETだ。多種多様なウェブをこれまでにない形で利用できるようになる。ソフトウェアは今後サービスへと変わっていく。ユーザーは今後サービスを買いたいと思うようになるだろう。インターネット上で必要な情報を取り込み自分用のビューを作成できる、これこそリッチユーザーエクスペリエンスだ」

「XML革命に向けた最初の一歩がOffice XPだ。2~3バージョン先のOfficeでは、チーム内でシームレスに情報を統合できるだろう。現在はプレゼンテーションをする際も紙資料が多いが、将来的にはタブレットPCを使ってそれぞれのPC画面にデータを表示させ、メモも直接PC上に書き込むようになるだろう。取り込んだ情報はWordやExcelで分析できる。XMLと.NETによりこれらのことが実現できるだろう」と語った。

バルマー氏
別会場で行なわれた開発者向けコンファレンス“Microsoft Windows Embedded Developers Conference 2001 Tokyo”の基調講演終了後、Office XP発表会場に駆けつけたバルマーCEO

また、マイクロソフト(株)代表取締役社長の阿多親市氏は、Office XP 日本語版の開発経緯について説明した。日本の開発スタッフが8万件のサポートコール内容を分析し、機能の改良を重ね、さらに企業や個人宅など年間100件以上のユーザー訪問を行ない、300人以上を対象に日本でのユーザビリティーテストを実施したという。

阿多氏は、「国内のPC出荷台数は米国の3分の1。人口的にみても経済的にみても、米国の半分は出荷できるはずであり、現在のPC出荷台数で終わるわけがない。第1段製品として、夏商戦に向けてOffice XPを提供し、その後Windows XPをリリースする」としている。

阿多氏
日本でのサポートとキャンペーンについて説明した阿多代表取締役社長

Office XP専用の新サポート体制を導入

さらに同社は、Office XP製品向けに新ユーザーサポート体制を導入する。まず、Office XPのセットアップインストールに関する無償サポートを、平日に加え土日にも提供する。期間や回数の制限はない。

また、Office XPの基本操作に関する無償サポートを、平日に加え土曜にも提供する。基本操作サポートにはインシデント制を採用しており、ユーザーの電話回数ではなく、問題解決件数をカウントする。解決するまではインシデント件数は保持され、日数制限はない。サポート回数は、Office XPの場合は4インシデント(4件の質問)、単体製品の場合2インシデント(2件の質問)まで無償でサポートする。

これらの無償サポートは5月25日にスタートする。なお、同社はソフトのライセンス認証専用の電話窓口をすでに開設しており、5月24日までは9時30分~12時と13時~17時30分まで、5月25日以降は24時間体制でフリーダイヤルにて対応するという。

また同社は、Office XPの発売に伴い、“Office XP エクスペリエンス キャンペーン”を実施する。6月4日~10日まで銀座ソニービル内でイベントやセミナーを実施するほか、6月8日~10日まで東京/JR秋葉原駅と大阪/南海電鉄なんば駅でデモスペースを展開する。さらに、5月25日~7月31日まで全国のMicrosoft Official Training School(83校)でOffice XP無料体験セミナーを開催する。

同社ウェブサイトでは、Office XPバーチャルツアーを体験後Office XPを予約エントリーし、その後対象製品を購入したユーザーに、Office XPロゴ入りメダル(純金製または純銀製)を抽選でプレゼントする“Office XP 予約プレゼントキャンペーン”を5月8日~6月7日まで、Office XP購入ユーザーを対象にクイズを出題し、正解者にOffice XPオリジナルウェアなどをプレゼントする“Office XP 発売記念カルトクイズキャンペーン”を6月8日~7月16日まで、それぞれ実施する。

さらに、企業ユーザー向けに、契約後2年間は常に最新バージョンのOfficeを利用できるボリュームライセンス“アップグレードアドバンテージ”を、Office XP Professionalのみ期間限定でアップグレード版と同額で提供する“Office Professional アップグレード アドバンテージ キャンペーン”を5月1日~9月30日まで実施する。

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