最速最強を決める頂上対決
ベンチマークテスト
さて、先代Deskstar 75GXPは、昨年春に登場以来、半年以上もIDE最速を誇っていたHDD、後継となるこの60GXPのパフォーマンスには当然注目が集まる。ここではASCII Lab.製DiskBenchmarkを使って、シーケンシャルリード/ライト、ランダムリード/ライトの値を掲載した。すでに各社から登場している20GBプラッタ採用の回転速度7200rpmのIDE HDDとの比較を見てみよう。
ASCII Lab. DiskBenchmark -シーケンシャルアクセス-
リード/ライトともBarracuda ATAIIIとほぼ同等の数値。75GXPからの性能アップは、リードで8%、ライトで6%と、内部転送速度の上昇値11%からすると妥当と言える。 |
ASCII Lab. DiskBenchmark -ランダムアクセス-
ブロックサイズ32KBの数値をピックアップして掲載。ランダムでは逆に75GXPに劣ってしまった。 |
ASCII Lab. DiskBenchmark -ブロックサイズ別シーケンシャルリード-
非常に優秀な結果。4KBという小さなブロックサイズの転送でもピークに近い能力が発揮できている。この点ではBarracuda ATAIIIに対してアドバンテージがある。 |
ASCII Lab. DiskBenchmark -ブロックサイズ別シーケンシャルライト-
リードと同様に優秀。すべてのブロックサイズで75GXPを5%以上上回る数値をマークしている。グラフの形状から見る性能特性は先代75GXPと同じで、キャッシュの使い方も同じなのだろう。 |
結果だが、注目度の高いシーケンシャルアクセスでBarracuda ATAIIIと互角の数値を叩き出しているのをはじめ、オールラウンドに高い性能を発揮している。さすがに最新製品だけに、性能面のバランスは、現在市場にあるHDDの中でもっとも良いと言っていいだろう。先代は気になった発熱面もずいぶんと改善されている。長時間使い続けるともちろん発熱はするが、「熱い」というより「暖かい」という印象だ。これからHDDの購入を考えている方には強力な選択肢となるだろう。