このページの本文へ

Deskstar 60GXP(IC35L040AVER07)

Deskstar 60GXP(IC35L040AVER07)

2001年03月31日 22時06分更新

文● 鈴木雅暢

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最大面記録密度は15.3Gbit/inch2
最大内部転送速度は494Mbpsに

 記録密度に関してもう少し細かく見ていこう。WD400ABのレビューでも書いたように、プラッタあたりの容量というのは一般的でわかりやすくはあるが、記録密度を表す指標としてはあいまいなもの。汎用的な指標としては、1平方インチあたりにどのくらいのデータが記録されているかを表す「最大面記録密度(Max. Areal Density)」が使われている。なぜ「最大(Max.)」なのかと言えば、HDD(プラッタ)には、サイズ一定のセクタ単位でデータを書くという性質上、データを記録できない領域ができてしまう。その領域を含まない1平方インチの密度ということだ。60GXPの最大面記録密度は15.3Gbit/inch2となっており、先代75GXPの11.0Gbit/inch2から39%アップしている。ちなみに、回転速度5400rpmで20GBプラッタを採用しているDeskstar 40GV(DTLA-3050xx)の最大面記録密度は14.5Gbit/inch2である。

 また、記録密度に関して転送速度に影響するのが、線記録密度(BPI)。この数値が高くなればなるほど、1回転あたりに読み書きできるデータ量が増大し、すなわち高速となる。最近はBPIの値まで公表しているメーカーは少なくなってしまったが、IBMとSeagateは調べることができる。60GXPのBPIは449Kbpiで、75GXP(391Kbpi)から約15%アップしている。また、プラッタからの読み出し速度である内部転送速度は、最大(最外周)で494Mbpsと、先代75GXP(444Mbps)に比較して約11%の向上となっている。BPIの向上値に比べると4%のロスがあるが、内部転送速度となると、GMRヘッドで読み出した信号を復号するPRMLリードチャネルの問題などさまざまな要素が絡んでくるので、この程度は仕方がないだろう。

製品名 Deskstar 60GXP Deskstar 75GXP Barracuda ATA III
型番 IC35L040AVER07(40GB) DTLA-307075(75GB) ST340824A(40GB)
メーカー IBM IBM Seagate
回転速度 7200rpm 7200rpm 7200rpm
平均シークタイム 8.5ms 8.5ms 8.9ms
最大内部転送速度 494Mbps 444Mbps 500Mbps
バッファサイズ 2MB 2MB 2MB
容量 10.27/20.57/30.73
/41.17/61.49GB
15/20/30/45
/60/75GB
10.2/20.5/30/40GB
プラッタ1枚あたりの容量 20.5GB 15GB 20.5GB
面記録密度 15.3Gbit/inch2 11.0Gbit/inch2 14.9Gbit/inch2
線記録密度(BPI) 449K 391K 470K
スピンアップ時消費電力 28W前後 28W前後 32.3W
アイドル時の消費電力 6.7W 6.7W/8.1W(60GB以上) 8W

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中