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インスパイアなどが、日成ビルド工業の第三者割当増資を引受け

2001年03月23日 00時49分更新

文● 編集部 今井睦俊

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(株)インスパイアと住銀インベストメント(株)は22日、都内で記者説明会を開催し、両社が運営する“ジャパンストラテジック IT1号 投資事業組合”が日成ビルド工業(株)の第三者割当増資による新株を引き受けると発表した。説明会には、インスパイアから成毛眞代表取締役社長が、日成ビルド工業から森岡篤弘代表取締役社長と増田正人上席執行役員が出席した。

日成ビルド工業の増田上席執行役員、森岡代表取締役社長、インスパイアの成毛代表取締役社長
左から日成ビルド工業から増田正人上席執行役員、森岡篤弘代表取締役社長、インスパイアの成毛眞代表取締役社長

今回の第三者割当増資の引受けにより、同組合は、日成ビルド工業の300万株を取得し、増資後の発行済み株式総数(5782万9326株)の5.19パーセントを保有する第2位の株主となる。1株の取得価額は98円で、出資総額は2億9400万円。払込期日は4月11日で、新株式発効日は4月12日。増資後の日成ビルト工業の資本金は、135億9819万6000円。日成ビルド工業は、プレハブ/立体駐車場の設計/製造/販売を行なう東証1部/大証1部の上場企業で、'61年7月3日の設立。2000年3月期の売上は約344億円。日成ビルド工業の森岡社長は、今回の増資の理由を「資金を目当てにしたものではない」と述べ、同組合の掲げる「従来型企業へ投資し、対象企業の経営改革/IT化を支援し、市場価値/評価を高め、中長期のキャピタルゲインを得る」との方針に賛同した結果だと説明した。具体的な資金の使途として、原価(部材費/外注費など)を削減するための外部ノウハウの導入費や、生産/物流工程を改善するためのIT化の費用などへ充当するほか、事業拡大の運転資金に用いるとしている。

インスパイアの成毛社長は、40社近くあった事案の中から、日成ビルド工業を選んだ理由として、日成ビルド工業が今回の増資前からカラオケ事業などの不採算部門からの撤退を決めており、業務改革に向けた中期計画を策定していることを挙げた。また、外部ノウハウの導入では、外部から建設専門のコンサルティングファームを招聘し、インスパイア自体は日成ビルド工業からコンサルティング料などを取らず、株価値上がりによるキャピタルゲインのみを得ると説明した。さらに、同氏は、出資することで直接責任を取る“自己責任型のコンサルティング会社”として、日成ビルド工業と長期的なパートナーシップを築いていくと述べた。

なお、インスパイアは、マイクロソフト前社長の成毛氏が2000年4月に設立したコンサルティング会社。2000年8月に住銀インベストメント、ウシオ電機(株)、住友商事(株)、日本電気(株)など、11社と共同でジャパンストラテジック IT1号 投資事業組合を組成した。同組合のファンド総額は62億円で、今回の日成ビルド工業の増資引受けが同組合による最初の投資案件となった。

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