日米を股にかけて活躍するフォトジャーナリスト、小平尚典氏の写真展“e-face”が、3月28日(水)から4月3日(火)までの1週間、東京銀座6丁目にある『コダックフォトサロン』で開催される。これは、今で言う“IT革命”を担った先導者達を、小平氏が14年間に渡って追い続けた記録の一部だ。
今回は小平氏から特別に許可を得て、同写真展に出品する作品の抜粋を、ここに公開することができるようになった。ここでは写真展にも登場する「先導者」の中から特に名前の知られた16名を選び、各人のプロフィールや撮影時のエピソードも含めて、毎日少しずつ掲載していくことにする。
写真展ではここで紹介した人々も含めて、総勢30名ほどの写真が展示される予定である。この写真展は入場無料なので、興味を持った方は開催期間中に是非会場に足を運んで、迫力ある「生」の写真を観賞していただきたい。また同じタイトルで、DVD-ROM写真集も発売される。
■Douglas C.Engelbart
[マウスの発明者]![]() |
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現在のパーソナルコンピュータに使われている多くの基本技術の基礎を築いた。その中には、ハイパーテキスト、グループウェア、といったものも含まれるが、なんと言ってもマウスの発明は大きな功績である。また画面を複数のウィンドウに分割して使うことを考えたのも彼が最初だと言われている。
1987年、シリコンバレーで撮影。木製で手作りのマウス1号機を見せてもらった。思いのほか良いできだった。
■Alan C.Kay
[パーソナルコンピュータの父]![]() |
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1968年に、パーソナルコンピュータの原点でもあり、未だに実現されていない理想型とも言えるDynabookの構想を発表した。XeroxのPalo Alto研究所が開発したAltoの上で動作するSmalltalkは、それを実現するためのプロトタイプと考えられている。MacintoshがAltoの影響下で設計されたことは有名な話。1984年にアップルフェローとなる。
1989年、アップル本社で撮影。インタビューの当日、Dr. KayはIDカードを自宅に忘れて、なかなか中に入れてもらえなかった。
■Steve P. Jobs
[Apple Computer社共同設立者、現CEO]![]() |
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Steve WozniakとともにApple社を設立し、Apple IIで大成功を収めた。1984年には、パーソナルコンピュータとして初めて本格的なGUIを採用したMacintoshを世に送り出した。1985年、Apple社を追われるようにして去ったJobsは、NeXT Computer社を設立、1988年にはNeXT Computerを発表した。このオブジェクト指向を全面的に取り入れたNeXTのOS技術が、現在のMacintosh OS Xの基礎になっている。
1988年、NeXTの発表会で撮影。サンフランシスコのコンベンションセンターに現れたJobsの目は炎と化していた。
[コダックフォトサロン]
〒104-0061 東京都中央区銀座 6-11-4 ニックス銀座ビル2FTEL.03-3572-4411
[DVD写真集情報]
タイトル: 「e-face」IT革命の先導者たち シリコンロードからシリコンウェイへ発売元: Medeall(メディオール) 新宿区西新宿 1-24-1 エスティク情報ビル 27階
TEL: 03-5326-7443
FAX: 03-3346-7763
直接の申し込みかインターネットで販売
http://www.mediall-jp.com/
発売日: 4月末 (3/28~4/3の写真展でも予約を受け付ける)
[小平尚典(こひらなおのり)氏プロフィール]
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