毎回Linux技術者になるための情報をお届けしている本コーナーだが、今回はDo Linux!の要ともいえる、RHCEコースを担当する講師お二人と、Do Linux!卒業生お一人にご登場いただいた。
Do Linux!を受けるにあたって必要なスキルは何なのか、受講中にどのような点に注意すれば最大限のスキルアップを図ることができるのか、日々Linux育成の現場に関わる講師の方々や、卒業生からの貴重なアドバイスをお届けしよう。記事末には、Do Linux!/RHCEを受講するにあたってのスキルレベルチェック項目も用意したのでご覧いただきたい。
お話をおうかがいした方々
- 大鳥信弘氏
- Cのプログラマから営業、そしてRHCEの講師へ。テンアートニのRHCEコースを全般的に担当する。
- 安藤葉子氏
- Do Linux!を修了後、テンアートニにてDo Linux!初心者コース(詳細は「その9―Linux技術者への足がかり Do Linux!入門コーススタート」を参照)の講師として勤務。
- 伊藤氏
- Do Linux!卒業生。現在日本SGI(株)に勤務し、Linuxビジネス推進に関わっている。
インタビュー:自宅ではWindows環境を捨てなさい
Windowsを捨てた場合の不具合は、WordやExcelで作成された文書を読めなくなる程度だと思います。自分でダイヤルアップ設定やプリンタの設定をしてみる ― 市販されている雑誌や書籍に、そのやり方はいくらでも書いてありますから、正直言って、やっていただければ「なんだこんな簡単につながるんだ」の世界ですからね。
“自分の身の回りからLinuxに換えていく”というのが、やはり早いのではないかなと思います。
アシスタントをつけて、お客さんが納得するまで面倒を見させるというのがいいところではないかなと思います。
「仲間」という話題では、就業時の情報交換や、その後の付き合いにまで話は及んだ。4週間近くに及ぶDo Linux!では、やはり苦労しただけの「連帯感」というものも育まれるようだ。この話題についてはまた次回「Do Linux!に迫る」(その12)でご紹介したい。(その12)では、Linux業界全体の展望と、その中でDo Linux!卒業生がどのように活躍しているのかをレポートする予定だ。最後に、大鳥氏から今後のDo Linux!情報についてコメントをいただいたので、お知らせしたい。
ですから、RHCE試験と実戦コースのバージョンが違うことになりますが、そのほうがいいかなと。最新のものを勉強しなければいけないし、なおかつ実際に使うバージョンも勉強しなければいけないので。9期生からVersion 7が実施されますので、Version 6のRHCEを受けたい方は、次回に申し込んでいただき、Version 7が楽しみの方は4月以降に申し込んでいたければと思います。
この程度は抑えておこう! Do Linux/RHCEを受講できるレベルとは??
ここでは、Do Linux!のRHCEコース担当大鳥氏におうかがいした、「RHCEを受けるのであればこの程度は抑えておきたい」Linuxスキルをご紹介する。
- viを使えること……設定ファイルの書き換えをはじめ、基本中の基本となる。
- ファイルシステムを把握していること……たとえば、cdコマンドの使い方などがしっかりとできていること。
- インターネットの基本的な構造を把握していること……インターネット上で使われている基本的なサーバの名称程度は抑えておきたい。サービスとサービスの使えるポート番号がわかっているレベルならばよい。TCP/IPの基本的な部分も知っているとよい。
これらは、あくまでも「受講するにあたって」ということであり、RHCEに合格するレベルとはまた別の話だという。そしてやはり最大のポイントは、
- Linuxの仕事がしたいという熱意
が必要だということだ。