ATI Technologiesの“RADEON”ファミリに廉価版「RADEON VE」のリテールパッケージ品が登場し、今週から店頭に並び始めている。
アキバではすでに、ATI Technologiesの製品リストにはないものの、RADEON VEのさらに廉価版と思われるRADEON LEのバルク版が登場して話題となっている。このため同製品にRADEON LE登場時ほどのインパクトはないが、遅ればせながら正式に登場してきたGeForce2 MX対抗ビデオカードということで、ATIの発色が好きな人を中心に需要はあるだろう。
同製品のコアクロックは現段階では不明で、VRAMにはHyundai製の5.5ns/183MHzのDDR SDRAMを32MB搭載。メモリはDDRの366MHzで動作するが、メモリバスは64bitに制限されている。また、T&Lエンジン“Charisma Engine” とレンダリングパイプラインを半分削減したものになっており、スペックだけ見ると、3D性能にはかなりの制限がありそうだ。
一方、“G4xx”における“DualHead”、GeForce2 MXの“TwinView”に相当するマルチモニタ機能には幅広く対応。カード側にD-Sub15ピンのほか、S/コンポジットとDVIの合計3出力系統を装備し、しかもDVI→D-Sub変換コネクタも同梱する。これにより最大3つのモニタに出力可能というのは、他社製のビデオカードにはない特徴だ。RADEON VEはどちらかといえば、GeForce2 MXと真っ向勝負するカードと言うよりも、よりビジネスユースに向いたカードと言えるかもしれない。
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左からS/コンポジット、DVI、D-Subの各出力端子 |
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出力可能なモニタ構成を示す説明書。3つのモニタそれぞれに出力することはできない(1つは、2つのうちどちらかと同じ画像を出力する)が、3台のモニタに出力可能だとうたわれている |
価格は、28日現在販売中だった以下のショップで一律1万5800円。また、OVERTOPは週末までに入荷予定だとしている。
- クレバリー1号店
- クレバリー3号店
- 高速電脳
- コムサテライト3号店
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