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Turbo-CE

資格通信

2001年02月20日 00時57分更新

文● NETWORK MAGAZINE 編集部

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 Turbo-CE(Turbolinux Certified Engineer)は、ターボリナックスジャパンが行なっている技術者認定制度で、同社のディストリビューション「Turbolinux」に関する知識を問うものだ。資格は大きく2つのレベルに分かれる。Turbolinux全般の知識をはかる「Turbo-CE」と、Turbolinuxに関する教室で教えることが可能なインストラクター資格「Turbo-CI」だ。両者をあわせた資格保有者数は、日本国内で500名(2000年11月末時点)で、そのうちTurbo-CI資格保有者は70人である。

 Turbo-CEの試験内容は「Linuxとは」「オープンソースとは」といった基本的な内容から、Linuxのインストール、各種コマンドやサービスの利用法、Xや各種アプリケーション、ネットワークの設定と多岐にわたる。最終的には「Turbolinuxの導入・設定・サーバ構築ができ、ターボリナックスジャパンからの技術情報やサポート情報を理解し、サポート部門とのコミュニケーションがとれる技術者」を認定する資格となっている。

 定試験はアール・プロメトリックで実施され、試験時間60分の間に50問の試験問題を解き、70%以上の正解率で合格となる。試験はPC上で出題される問題を選択形式で答えるもので、受験料は3万円だ。合格すると認定証や名刺用のロゴステッカーなどが含まれた合格認定者キットとともに、ターボリナックスジャパンによる年間3件までの無償サポートが付属する。このサポートでは、サーバ構築やトラブルシューティングのフォローが受けられる。また、Turbo-CEの試験に90%以上の正解率で合格した場合は、Turbo-CIを受ける資格が発生する。合格後にトレーニングを行なうためのコース(Train The Trainer)を受講すれば、Turbo-CIとして認定される。

 CEの特徴をターボリナックスジャパンの都野織恵氏に聞いたところ「資格取得をしてからさらに技術レベルの向上を目指しているのが特徴」という。資格自体の敷居はそれほど高いものではないが、資格者に対してサポートを行なうことにより、Linuxのエンジニアのすそ野を広げたいということだ。また推奨する教材を聞いたところ、システムテクノロジーアイの「iStudy for Turbo-CE」や、グローバルナレッジネットワークの「#make Turbo-CE」といったオンライン教材以外に「Turbolinuxで作るネットワークサーバ構築ガイド」(秀和システム)がお薦めだという。

 今後は、資格者同士のコミュニケーションをはかるために、近日中にメーリングリストを開始する予定だという。また、現在は2レベルの資格しかないが、今後さらに細かいレベル分けをした資格も検討中だということだ。

ターボリナックスジャパン
Turbo-CEに関する情報は、ターボリナックスジャパンのWebページ(http://www.turbolinux.co.jp/support/edu/)で確認できる

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