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FMV-DESKPOWER M6/1007T

FMV-DESKPOWER M6/1007T

2001年02月07日 15時57分更新

文● 内田

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FMV-DESKPOWER M6/1007T

富士通

オープンプライス

マイクロタワー筐体にAMD製のCPUを全ラインナップで採用する「FMV-DESKPOWER M」シリーズ。その最上位に位置する「M6/1007T」は、Athlon-1GHzとTV機能、CD-RW&DVD-ROMコンボドライブを搭載するゴージャスなスペックながら、コストパフォーマンスにも優れたマシンだ。

テレビ、DVD、映像編集とマルチに活躍
春のFMV-DESKPOWER最高峰のモデル

 スリムデスクトップのCシリーズが全ラインナップでIntel製CPUを採用しているのに対し、マイクロタワー筐体を採用したMシリーズは、いずれもAMD製CPU(Athlon/Duron)を搭載する。中でも、TV機能も装備したシリーズ最高峰モデル「FMV-DESKPOWER M6/1007T」は、Athlon-1GHzを採用している。CPUクロックでは、Cシリーズの最上位モデル「C5/1007」と並んで、全FMV-DESKPOWERシリーズの頂点に立つ製品だ。

 チップセットはVIAのApollo KT133、メモリはPC133 SDRAMを128MB搭載、HDDはテレビ録画およびタイムシフト再生の機能を持つこともあり60GBとたっぷり用意されている。ビデオチップはオンボードでATIのRAGE128Pro 4XLを搭載し、16MBのビデオメモリを持つ。付属モニタは、フルフラットのアパチャーグリル管を採用した17インチCRTで、最大表示解像度は1280×1024ドット。光ディスクドライブは東芝製のCD-RW&DVD-ROMコンボドライブで、書き込み/書き換えは4倍速、CD-ROM読み出しは24倍速、DVD-ROM読み出しは4.8倍速。スピーカ(アナログ接続)は卵型デザインのタイムドメイン製ステレオスピーカが同梱されている。USBポートは前面に2ポート、背面に2ポート、IEEE1394ポートも前面に6ピンタイプが1ポート、背面に4ピンが1ポート、さらに光デジタルオーディオ出力端子が前面にひとつ、それぞれ配置されている。

マシン前面および背面。USBポートとIEEE1394は両方に、光デジタルオーディオ出力端子とPCカードスロットは前面にレイアウトされている。
マシン内部。PCIスロットには1スロット空きがあり、周囲の空間にもゆとりがあるため、最長254mmの大型カードの接続が可能だ。

 拡張スロットは、PCIスロットが3基、AMRとTypeIIのPCカードスロット(本体前面)がそれぞれ1基ずつとなっている。このうち、PCIにはIEEE1394カードとテレビチューナカードが、AMRにはモデムが取り付けられており、空きはPCI×1。マイクロタワー筐体なので、スリムデスクトップに比べると内部の空間にもずっと余裕があり、最大でカード長254mmのPCIカードの取り付けが可能だ。また、3.5インチシャドウベイと5インチベイにもそれぞれひとつずつ空きがあり、「最初から何でもついてるデスクトップ機」ながらハードウェアの拡張性も十分確保されているあたりは嬉しいところだ。



テレビソフト「mAgic TV」の予約画面。テレビ録画予約は「ADAMS EPG」の番組情報を利用して行うことも可能。なお、タイムシフト視聴を含むTV機能のほとんどの操作を付属のリモコンでも行える。

 TV機能は、内蔵のテレビチューナカードと付属ソフト「mAgic TV」(アイ・オー・データ機器)を利用し、地上波およびCATV放送と、S-VIDEOおよびコンポジットによるビデオ入力映像の表示や、MPEG2相当の独自形式によるHDD録画(ADAMS EPGを利用した予約録画もサポート)、放送中の番組の一時停止や巻き戻しなどが可能なタイムシフト再生が可能だ。独自形式でしか保存できないので、取り込んだ映像をあとで加工したい、といったような凝った用途には向かないが、ビデオデッキのように手軽に使うのには必要十分な能力は持っている。

 プリインストールソフトは、Office 2000 Personal(SR-1)、CD-R/RWライティングソフト「Easy CD Creator スタンダード版」、パケットライトソフト「DirectCD」、ソフトDVDプレーヤ「WinDVD 2000」、DV編集ソフト「MotionDV STUDIO 2.0」のほか、家計簿、辞書/百科事典、携帯電話ユーティリティ、パソコン学習ソフトなどが用意されている。「初めてパソコンを買ってみて、とりあえず何からしてみよう?」という人から、「テレビやDVカメラから取り込んだ映像を編集してオリジナルコンテンツを作ってみたい」というような人まで、幅広いユーザー層のさまざまな用途に対応できる豊富なジャンルのソフトがラインナップされている。PCに徐々に慣れていきながら、「やりたいことを見つけてチャレンジ」といった使いこなし方も楽しいだろう。

 価格はオープンプライスで、実売価格は24万円前後となると予想される。本機のほかにTV機能を標準装備したFMV-DESKPOWER春モデルとしては、スリムデスクトップ「C6/86WLT」(PentiumIII-866MHz、17インチワイドTFT液晶付属)、 液晶一体型「K6/86WLT」 (PentiumIII-866MHz、17インチワイドTFT液晶搭載)があるが、これらのモデルは液晶モニタ採用ということで、予想実売価格は前者が30万円前後、後者が33万円前後と本機よりも6~9万円高めとなっている。17インチCRT採用による低価格化も手伝ってコストパフォーマンスに優れ、さらに将来の拡張性もスリムデスクトップや液晶一体型モデルよりも高いなど、初心者だけではなく、多目的にPCを使いたい中級者以上にも選んでほしいマシンだ。


CPU Athlon-1GMHz
メモリ 128MB
ビデオ RAGE128Pro 4XL
HDD 60GB
CD-RW&DVD-ROM R4倍速/RW4倍速/DVD4.8倍速/CD24倍速
通信 モデム
OS Windows Millennium Edition
モニタ 17インチ
Officeアプリ Office 2000 Personal(SP-1)



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