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【INTERVIEW】米WatchGuardが日本法人を設立――サーバに“鍵”をかけるセキュリティソフトを発表

2001年02月05日 20時59分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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長期戦略の第2ステップ

[編集部(以下Q)] 「WatchGuard ServerLock」が長期戦略の第2ステップであるとニュースリリースに記載されているが、第1ステップや第3ステップは何なのか?
[Crosby氏(以下C)] 「第1ステップでは外と内側の接点に注力した。ファイアウォールとVPNだ。シンプルでコストも安価な製品を、エンタープライズレベルからSOHOまでのラインナップで揃えた」
[C] 「第2ステップとして、コア部分であるコンテンツやリソース保護の製品を発表した」
[Kirch氏(以下K)] 「WatchGuardのゴールは、シンプルで使いやすく、コストが安い製品を出すことだ。これをカバーする製品やサービスを今後も出していく」
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北アジア地域担当副社長のKirch氏と、サーバー・セキュリティ・プロダクト・マーケティング担当副社長のCrosby氏(左から)

ハッカー(クラッカー)は常に知恵を付けている

[Q] 「OSにもある程度防御の機能はあると思うが、それでもServerLockが必要か?」
[C] 「ハッカー(クラッカー)は常に知恵を付けており、どんなにOSが保護してもその上を越えていく。また内部からの侵害に対してはほとんど無力だ」
[Q] 「サーバー・セキュリティー分野の製品は、ServerLockが初めての製品だと思うが、これ以外にも同分野の製品を開発しているのか?」
[C] 「当面は、ServerLockに注力していくことになるだろう。UNIX環境に対応させることやローカライズの作業がある」

今年はServerLockの啓蒙活動が中心

[Q] 「記者会見では語られなかったが、2001年の戦略を教えてほしい」
[K] 「日本市場の話をすると、ServerLockの啓蒙活動が第一だ。そして同製品についてパートナーのトレーニング、ローカライズ作業だ」
[C] 「世界でいうと、ハイエンド市場における存在を強化することだ。特にServerLockについて。売り上げ目標や数字を具体的に言うことはできないが、3つの柱であるファイアウォール、VPN、そしてServerLockにデコボコがあってはいけない。3つのの柱について均等に注力していく」
[C] 「ServerLockをリリースする前に、調査会社であるIDCのアナリストに意見を聴いた。すると『これをほしくない人なんていないだろう』と言ってくれた」
[K] 「3つの柱以外に実は4つ目の柱がある。それが“LiveSecurity Service”だ。常に最新の物に更新するということは大変なことで、セキュリティに関する最新情報をインターネット経由で自動的に配信するこのサービスがそれを助けてくれる」
[Q] 「パーベイシブコンピューティングや携帯電話に関する製品の予定はあるか?」
[C] 「サーバー・セキュリティ部門でいうと予定はない。しかしそういった分野でのニーズが強くなることはわかっている」

実は日本法人を設立した

[Q] 「最後に、WatchGaurdにとって日本市場が米国以外でもっとも規模が大きいということだが、日本法人を設立する予定はないのか?」
[K] 「実は1月に、“ウォッチガードテクノロジーズジャパン株式会社”を設立した。米社の100パーセント子会社で、東京・西新宿にある。詳しくは別にニュースリリースを行なう予定だが、このことから日本市場にいかに大事に考えているかをわかってもらえるだろう」
[Q] 「ありがとうございました」

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