ThinkPad i Series 1620(2662-33J)

ThinkPad i Series 1620(2662-33J)

CD-ROMドライブはUSB外付けタイプに
オプションをセットにしたキットモデルも販売

標準で付属するUSB接続のCD-ROMドライブ。バスパワードタイプで、かつ重量も240gと軽量のため、本体と一緒に携帯するには都合がいい。

　今回のモデルでの大きな変更点は付属品。先代モデルでは、ドッキングステーション「ウルトラベースX2」とそれに内蔵するCD-ROMドライブを標準で同梱していたのだが、今回のモデルでは同梱せず、その代わりにUSB接続の外付け10倍速CD-ROMドライブを同梱する。重量は240gと軽量なうえ、USBポートからの給電で動作するバスパワードタイプ(ACアダプタが不要)なので、本体と一緒に持ち歩くという点ではウルトラベースX2よりこちらのほうがずっと都合がいいだろう。ただし、ウルトラベースX2に一体化しているFDDは付属しないので、FDDが必要ならば別途オプション(USB接続、希望小売価格9900円)を購入することになる。

　この1620のベースとなっているX20はオプションの共通化などを掲げた「ThinkPadミレニアム」コンセプトに基づいて設計されているため、ウルトラベースX2のほかにもポートリプリケータ、USBカメラなど、ビジネス向けThinkPad用に豊富に用意されている追加オプションがそのまま利用できる。ちなみに、ウルトラベースX2とそれに内蔵するDVD-ROMドライブやCD-RWドライブなどをセットにしたキットモデルも用意しており、同社の直販サイト「ShopIBM」で販売を開始している。これらはそれぞれを単体で購入するよりもずっとお買い得な価格設定になっているので、オプションを揃えてシステマティックな運用をしたいという方には朗報だ。

キットモデルの内容とダイレクト価格

型番	キットの内容	ShopIBMでの販売価格
2662-3VJ	33JにウルトラベースX2とDVD-ROMドライブをセットにしたモデル	24万9800円
2662-3RJ	33JにウルトラベースX2とCD-RWドライブをセットにしたモデル	25万9800円
2662-3SJ	33JにウルトラベースX2とDVD-ROMドライブ、CD-RWドライブ両方をセットにしたモデル	26万9800円

キビキビとした軽めのタッチが心地よいキーボード。キーピッチ18.5mm、キーストローク2.5mm。スクロールボタンを装備した拡張TrackPointも便利だ。

　本体底面にマグネシウム合金、パームレスト部分にCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic＝カーボンファイバ配合のプラスティック)、そして液晶パネル部にはチタン配合CFRPと、3種類の素材を適材適所に組み合わせたボディの剛性感は素晴らしい。モバイルノートとして、サイズ、重量、スペック、そしてバッテリ駆動時間、すべてのバランスが非常に良くとれているのはもちろんだが、キーボードの打ち易さに代表されるユーザービリティや筐体の強度などといった、ノートPCとしての優秀な基礎能力がそれらをいっそう引き立てている。「ThinkPad Quality」を受け継ぐ正当派のモバイルノートとして多くの方にお勧めしたい。

背面。左から、セキュリティキーホール、ACアダプタ、USB、CRT、LINE IN、モデム。

左側面には、TypeIIのPCカードスロットに加えてTypeIIのCFスロット、IEEE1394ポートを備えている。

HDDが装着されている右側面のI/OはUSBポートのみ。スリットはCPUファンの排気口。

CPU	低電圧版Mobile PentiumIII-600MHz
メモリ	64MB
液晶	12.1インチTFT
解像度	1024×768ドット／フルカラー
HDD	20GB
CD-ROM	USB外付け10倍速
通信	モデム
サイズ	279.4(W)×226.8(D)×24.9～30.2(H)mm
重量	1.6kg
OS	Windows Me
Officeアプリ	Office 2000 Personal