Abit
オープンプライス(実売価格約1万8000円前後)
- Abit/(株)バーテックスリンク
- http://www.abit.com.tw/
- http://www.vertexlink.co.jp/
- 03-5259-5129
Abitの「KT7A」は、チップセットにApollo KT133A(以下KT133A)を搭載したAthlon/Duron用マザーボード。同社のApollo KT133(以下KT133)ボードである「KT7」&「KT7-RAID」と同様に、ノーマルなものとIDE RAID機能付きの2タイプが販売されている。
充実したオーバークロック向け機能
FSB設定クロックは1MHz単位で設定可能
KT7Aは、そのAbitのKT133A搭載マザーボード。従来からお馴染みのKT133をFSB266MHzに対応させたKT133Aは、DDR SDRAMベースのプラットフォームが出遅れるなか、Athlon/Duron用としては現状ベストプラットフォームとも言える。同社のKT133マザーにはノーマルの「KT7」とIDE RAID機能付きの「KT7-RAID」の2種類が存在したが、今回もIDE RAID機能付きバージョン「KT7A-RAID」との同時リリースだ。今回はRAIDなしのKT7Aを中心に紹介する。
ボードの全体的なレイアウトは同社のKT133マザーであるKT7とほとんど同じ。チップセットのNorth BridgeがVT8363からVT8363Aに、またSouth BridgeもVT82C686AからVT82C686B(以下686B)に変わっているが、それに伴う大きな変更は見られない。CPUソケット周りはコンデンサがあるためやや窮屈で、CPUクーラーの取り付けには神経を使う。North Bridgeには他社のKT133Aマザーボード同様に、冷却用のヒートシンク&ファンが取り付けられている。
拡張スロットの構成もKT7と同様で、AGPスロット1本、PCIスロットが6本、ISAスロットを1本(PCIと共用)備えている。オンボードデバイスは特になく、オーディオ、LAN機能などは搭載していない。ボード右下にある空きパターンは、「KT7A-RAID」がオンボード搭載するHigh PointのUltraATA/100対応IDE RAIDコントローラ「HPT370」用のもの。一時のIDE RAIDのブームも一段落し、South Bridgeが686BになってUltraATA/100に標準対応したこともあり、RAID機能を持たないKT7Aのほうが人気があるようだ。
BIOS上でFSB設定やCPU倍率設定、各種電圧設定などを行う「Soft Menu III」。 |
Soft Menu IIIによるオフセット設定。用意されているすべてのFSB設定クロックに対して+1MHzから+28MHzまで、1MHz単位でクロックを足すことができる。 |
Abitのマスコットキャラクター「Soft Jumpy」君のムービーで始まる付属CD-ROMのメニュー。チップセットのドライバ、ユーティリティなどを収録しており、使い方もマニュアルに丁寧に書いてある。 |