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KT7A

KT7A

2001年01月26日 23時39分更新

文● 鈴木雅暢

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KT7A

Abit

オープンプライス(実売価格約1万8000円前後)

Abitの「KT7A」は、チップセットにApollo KT133A(以下KT133A)を搭載したAthlon/Duron用マザーボード。同社のApollo KT133(以下KT133)ボードである「KT7」&「KT7-RAID」と同様に、ノーマルなものとIDE RAID機能付きの2タイプが販売されている。

充実したオーバークロック向け機能
FSB設定クロックは1MHz単位で設定可能

 Abitは、近年めざましい成長を遂げている台湾のマザーボードメーカー。同社の製品では、当時としては画期的なオーバークロック向け機能を盛り込んでミリオンセラーとなった440BXマザーボード「BH6」があまりにも有名だが、その後もオーバークロック機能を中心として日本のユーザーニーズを組み入れたアグレッシブな製品を送り出し続けている。

 KT7Aは、そのAbitのKT133A搭載マザーボード。従来からお馴染みのKT133をFSB266MHzに対応させたKT133Aは、DDR SDRAMベースのプラットフォームが出遅れるなか、Athlon/Duron用としては現状ベストプラットフォームとも言える。同社のKT133マザーにはノーマルの「KT7」とIDE RAID機能付きの「KT7-RAID」の2種類が存在したが、今回もIDE RAID機能付きバージョン「KT7A-RAID」との同時リリースだ。今回はRAIDなしのKT7Aを中心に紹介する。

 ボードの全体的なレイアウトは同社のKT133マザーであるKT7とほとんど同じ。チップセットのNorth BridgeがVT8363からVT8363Aに、またSouth BridgeもVT82C686AからVT82C686B(以下686B)に変わっているが、それに伴う大きな変更は見られない。CPUソケット周りはコンデンサがあるためやや窮屈で、CPUクーラーの取り付けには神経を使う。North Bridgeには他社のKT133Aマザーボード同様に、冷却用のヒートシンク&ファンが取り付けられている。

 拡張スロットの構成もKT7と同様で、AGPスロット1本、PCIスロットが6本、ISAスロットを1本(PCIと共用)備えている。オンボードデバイスは特になく、オーディオ、LAN機能などは搭載していない。ボード右下にある空きパターンは、「KT7A-RAID」がオンボード搭載するHigh PointのUltraATA/100対応IDE RAIDコントローラ「HPT370」用のもの。一時のIDE RAIDのブームも一段落し、South Bridgeが686BになってUltraATA/100に標準対応したこともあり、RAID機能を持たないKT7Aのほうが人気があるようだ。



BIOS上でFSB設定やCPU倍率設定、各種電圧設定などを行う「Soft Menu III」。
 注目のオーバークロック向けの機能だが、FSB設定クロックやCPUコア電圧をBIOS上で設定するのは、このAbitの「Soft Menu」が元祖。そのSoft Menuも代々進化を重ねてきて、本ボードには「Soft Menu III」が搭載されている。FSB設定クロックを22通りに設定できるほか、さらに各FSB設定クロックに対して+1~28MHzまで1MHz単位でオフセット設定が可能。事実上183MHzまで1MHz単位でFSB設定クロックを変えることができる。たとえば、メニューの中に用意されていない170MHzといったクロックも、155MHz+15MHzといった具合に作り出すことができる。



Soft Menu IIIによるオフセット設定。用意されているすべてのFSB設定クロックに対して+1MHzから+28MHzまで、1MHz単位でクロックを足すことができる。
 CPUコア電圧やI/O電圧も別表のように細かく設定でき、オーバークロック向けの機能に関しては文句なし。Soft Menu IIIでのFSB設定クロックの表記はPCIクロックを併記する形になっているなど、配慮の細かさは他社よりも一歩進んでいると言っていいだろう。なお、SDRAMのクロック設定に関しては、FSB設定クロックが122MHzまでは、「Host CLK(FSB設定クロック)」か「Host CLK+PCI CLK(FSB設定クロック+PCIクロック)」の2通りが選択できるが、124MHz以上はFSB設定クロックと同じクロックに固定される。また、FSBやメモリ周りに関するチューニング項目もいくつか用意されており、いろいろと設定を詰めて楽しむことができる作りになっている(安定動作が目的であればこれらの設定を変える必要はない)。



Abitのマスコットキャラクター「Soft Jumpy」君のムービーで始まる付属CD-ROMのメニュー。チップセットのドライバ、ユーティリティなどを収録しており、使い方もマニュアルに丁寧に書いてある。
 また、本ボードを評価していて関心したのは、かなりしっかりした日本語マニュアルが付属すること。やや直訳的なところもあるが全般的にまともな日本語で、ハードウェアのインストレーションからBIOS設定、OSインストール後のドライバやユーティリティ等のセットアップまでを、図版や画面を豊富に使って丁寧に解説しており、好感が持てる。



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