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信長の野望 嵐世記

信長の野望 嵐世記

2000年11月24日 21時22分更新

文● 中村聖司

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信長の野望 嵐世記

コーエー

1万1800円(予価)

今回のグラフィックスのテーマは「安土桃山らしい豪華絢爛さ」。地に降りた黄金色の雲の周囲には金粉が輝く演出が施され、華やかな雰囲気がよく出ている。画面のシナリオは1534年「信長誕生」。大名は徳川家康の祖父松平清康だ。

 コーエーの「信長の野望」シリーズ最新作「信長の野望 嵐世記」の開発もいよいよ佳境に近づいてきた。シリーズ初の試みとなるリアルタイムで進行する合戦システムが嵐世記最大の特徴だが、この部分のバランス調整と見せ方の工夫に予想以上に難航している模様で、残念ながら発売予定は「今冬」のままだ。なお、今回掲載した最新情報および画像は、極秘入手したα版によるもので、今後の開発如何によっては大幅な変更もあり得る。その点をご承知の上で、最新情報に目を通していただきたい。

ターン終了後のコンピュータ処理中の画面。昔からの信長ファンにとっては懐かしくてたまらないシンプルさだ。右下の涼しげに描かれた朝顔のビジュアルにも注目。これは夏季の演出で、秋季は鮮やかな紅葉、冬季は松に白雪、春季は満開の桜になる。

 シリーズ第9作目にあたる嵐世記の特徴を簡単に説明すると、冒頭に記したリアルタイム制の合戦システムのほか、「三國志」シリーズのように各内政分野ごとに担当官を割り当てる「奉行システム」、それから国人衆、寺社、自治都市、忍者衆、水軍衆といった形で大名以外の第三勢力を各国に配置し、これらとの深い交わりを日本統一の基礎におく「諸勢力システム」などが挙げられる。根幹となる基本システムは、第7作「将星録」、第8作「烈風伝」で表現された、大きな日本地図の上に内政/軍事/外交ユニットを撒いて国造りを行っていくという、いわゆる箱庭式ではなく、第6作「天翔記」までのコマンド選択制に戻っている。ずらりと並べられたコマンド群から自分のやりたいものを選び、すべて終われば「静観」を押して1ターン(1カ月)が終了、という非常にシンプルなシステムだ。



各内政分野ごとの奉行を任命する画面。最初に城を選び、次に担当者を決め、最後に武将一覧の右側にある「開墾」「商業」「改修」のいずれかのボタンを押せばいい。画面右端のタブで「軍事」「諜報」にも切り替えられる。軍事では部隊の訓練などができ、諜報では武将の登用、他国の調略/煽動などが行える。

 嵐世記の内政は、先述したように最初に担当奉行を決めればあとは勝手に作業を行ってくれるので、プレイヤーの野望の矛先は、主に諸勢力に向けられることになる。今回は、諸勢力をおろそかにすると、物資の売買はおろか隣接国の偵察すら行うことができない。反対に親密な関係を結んでいると、検地コマンドで石高が増やせたり、修行コマンドで新しいスキルが学べたり、交易コマンドで海から収入が得られたりと大きなメリットがある。さらに国人衆や寺社(坊主ども)を手なずけておけば、戦争時にこちらに味方してくれるようになるので、内外に不安を抱える序盤においては特にありがたいところ。ちなみに諸勢力との交渉中に特殊なイベントが発生することもあるようだ。



「賞罰」コマンドで知行地を加増しているところ。円グラフの赤い部分が家臣の知行地だ。新しく登用した武将は知行地は0なので、知行地を与えない限り、兵数は0のままで、むろん合戦にも参加できない。

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