コンパックでは、2000年秋冬モデルからノートPCのラインナップを一新、A4ファイルサイズノートの2ストリームを新たに投入してきた。エントリ向けの「Presario 1400」シリーズは、音楽CDやMP3の操作ボタンを備えた、個人・家庭向けのスタイリッシュノート。一方、「Presario 1700」シリーズは、ソリッドな印象のスリムノートで、SOHOなどビジネス用途にもしっくりくるデザインになっている。
PentiumIII/Celeronの
600MHzモデルをラインナップ
厚みが33mmというスリムなPresario 1700シリーズだが、シルバーとブルーがかったブラックのツートンカラーというシャープな配色が、実際以上にボディをスレンダーに見せている。スタイルに走り過ぎず、かといってビジネスライク一辺倒でもない、使うシーンを問わないデザインと言えるだろう。
Mobile Celeron-600MHzの「17X367」と、Mobile PentiumIII-600MHzの「17X368」の2モデルをラインナップする。両者の違いは、CPUと光メディアドライブだけで、下位の17X367は24倍速CD-ROM、上位の17X368は8倍速DVD-ROMドライブが標準装備となる。Presario 1700シリーズは、本体にマルチベイを1つ持ち、CD/DVD-ROMドライブとFDDは排他装着で、そのほか、オプションの4倍速CD-RWドライブも装着が可能だ。
液晶サイズは、A4ファイルサイズノートでは一般的な14.1インチTFTを搭載し、最大1024×768ドットの解像度をサポートする。ビデオチップは、8MBのビデオメモリを内蔵するATI Mobility-M1。昨今ではもっと大容量のビデオメモリを搭載している機種も少なくないが、Mobility-M1でも、Presario 1700シリーズにプリインストールされている家庭向けソフトの動作には不足のない描画性能を有している。
PCカードスロットが1スロット(TypeI/II対応)というのは、LAN(Ethenet)に常時接続して使用するような場合、常にネットワークカードに占有されてしまうことになるので、融通がきかない面もあるかもしれない。
I/Oポートは、シリアル、PS/2ポートを持たず、USB×2、パラレル、アナログRGB、そして、TV出力(S-VIDEO)が背面に並んでいる。なお、オプションのポートリプリケータ(オープンプライス/Compaq DirectPlus価格:2万円)を装着すれば、さらに、S/PDIF(同軸)、TV出力(コンポジット)、シリアルポート、PS/2×2が利用可能になる。
プリインストールソフトのラインナップは、Presario全シリーズでほぼ共通となっていて、大きな差はない。DVD再生ソフトはPowerDVD 2000を採用。Office 2000 Personalは、17XL367/368のどちらにも搭載されている。
Compac DirectPlusの価格は、発売時から価格が1度引き下げられて、11月上旬時で、17XL367が20万9800円、17X368が22万9800円となっている。。市場価格はオープンプライスだが、実売価格も連動して、直販価格とほぼ横並びになっている。
本体にマルチベイを1つ持つ。DVD-ROMドライブとFDDは排他装着になる。 |
エントリ向けのPresario 1400シリーズにも搭載された4-Wayスクロールボタン。このボタン操作で、ウィンドウを上下、左右にスクロールできる。 |
キーボード奥に、メーラの起動やWebサイトにワンタッチアクセスするためのインターネットボタン4つを配備。その左には、音量調節ボタンが並ぶ。 |
CPU | Mobile PentiumIII-600MHz |
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メモリ | 64MB |
液晶 | 14.1インチ |
解像度 | 1024×768ドット/フルカラー(ディザリング) |
HDD | 15GB |
DVD-ROM | DVD8倍速/CD24倍速 |
通信 | モデム |
サイズ | 310(W)×260(D)×33(H)mm |
重量 | 2.6kg |
OS | Windows Millennium Edition |
Officeアプリ | Microsoft Office 2000 Personal(SR-1) |