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バリュークリック、iモード向けクリック保証広告配信サービス“MobileClick”を発表

1999年11月30日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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バリュークリックジャパン(株)は30日、都内で、iモード対応のクリック保証型広告配信サービス“MobileClick”を発表した。iモード対応のウェブ上にテキスト広告を配信するサービス。携帯端末に対応したことで、より多くのユーザーにアプローチすることが可能になるという。12月1日から掲載を希望するサイトを募集して実験を開始、サービスの本格開始は2000年1月の予定。

MobileClickは、iモード対応端末で見ることができるウェブ上に、クリック回数保証型のテキスト広告を配信するサービス。掲載するサイトは、サイト内に専用プログラムファイルを置き、広告配信用のタグを貼ることで広告掲載が可能になる。広告はテキストのみで、全角8文字×2行、合計16文字(半角英数字だと合計32文字まで)。料金は1クリック150円を予定しているが、12月1日から開始する実験の結果から費用対効果を検討し、最終的な料金を決定するという。

iモードでは、有効なクリックをIPアドレスでは識別できないため、学生ベンチャーの(有)イーテックが、独自のクリックカウント機能を持つ広告配信システムの開発を担当した。

「iモードのサービスが始まって以来、広告サービスについて問い合わせが殺到した」と語るヘンドリックセン社長 「iモードのサービスが始まって以来、広告サービスについて問い合わせが殺到した」と語るヘンドリックセン社長



説明会で、同社社長のジョナサン・ヘンドリックセン(Jonathan Hendriksen)氏は、「iモードユーザーは拡大を続けており、新たなマーケットと捉えてシステムを開発した。パケット通信に対応してテキスト広告でスタートする。電子メール広告と同様、ユーザーに直接届き、ジャンプ先にワンクリックで電話を掛けることができるなど、ダイレクトなレスポンスも期待できる。インターネットのバナー広告では到達できなかったモバイルユーザーへのアプローチが可能になる」と新システムのメリットを強調した。

また2000年1月からHTMLバナーの配信を予定していることも明らかにされた。バナーは60×468ピクセルでファイルサイズは10KB以内。バナー内のボタンごとにリンク先を指定したり、プルダウンメニューからジャンプ先を選んでクリックすることが可能になる。

同社は米バリュークリック社の日本法人として'98年11月に設立。クリック数保証型バナー広告サービスを展開し、現在、提携する2500サイトに対し1日当たり平均800万ページビューのバナー広告を配信、クリック実績は1日約4万クリックだという。年内には1000万ページビューの広告配信を目指し、2000年上半期には東証のベンチャー向け新株式市場『マザーズ』への上場を予定している。

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