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【21世紀夢の技術展レポート Vol.6】ロボットはP3だけじゃない! 癒し系アザラシからAIBOまでゆめテク会場内のロボットを紹介

2000年07月24日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ゆめテクは国内最先端技術を一堂に集めた技術展だけあって、ロボットを展示するブースが多い。企業向けのロボットや研究用ロボットまでさまざまだが、ここではわれわれに比較的身近なロボットを紹介しよう。

癒し系アザラシロボット

通商産業省工業技術院のブースでは、人の心を癒すことを目的としたメンタルコミットロボットが展示されている。

展示されているのは、三協アルミニウム工業(株)およびマイクロジェニックス(株)との共同開発によるアザラシ型ロボット『パロ』と、オムロン(株)との共同開発による猫型ロボット『タマ』の2種類。2種類ともやわらかい人工毛で覆われており、抱き心地がよくなるよう考慮されている。お年寄りや、ペットを飼いたくてもマンション住まいで飼えないといった人たち向けに、“癒しロボット”として提供していくという。

出来上がったばかりという『パロ』バージョン5。背中に接触センサーがあり、なでると喜んで顔を上げたり、手足を動かしたりする。バージョン5では、これまでのモデルよりひと回り小さくなり、重量は2.5kgとなっている。音声認識機能を取り入れたほか、目の回りの動きを加え、目を吊り上げたりして表情を表現できるようにしたという。おしゃぶりを咥えているように見えるが、実はバッテリー充電中
出来上がったばかりという『パロ』バージョン5。背中に接触センサーがあり、なでると喜んで顔を上げたり、手足を動かしたりする。バージョン5では、これまでのモデルよりひと回り小さくなり、重量は2.5kgとなっている。音声認識機能を取り入れたほか、目の回りの動きを加え、目を吊り上げたりして表情を表現できるようにしたという。おしゃぶりを咥えているように見えるが、実はバッテリー充電中



こちらは『パロ』バージョン3。重量は3.5kg。顔はこちらのほうがかわいいとの噂が……。ちなみに名前の『パロ』は、パーソナルロボットから取ったという
こちらは『パロ』バージョン3。重量は3.5kg。顔はこちらのほうがかわいいとの噂が……。ちなみに名前の『パロ』は、パーソナルロボットから取ったという



昨年よりすでにおなじみの猫型ロボット『タマ』。11月にオムロンからリリースされる予定という昨年よりすでにおなじみの猫型ロボット『タマ』。11月にオムロンからリリースされる予定という



人の気持ちや話を理解するロボット

日本IBMは、人間の気持ちを理解するコンピューターを作ることを目的としたプロジェクト“ブルー・アイズ”により開発した対話型ロボット『PONG』(ポン)のデモを行なっている。オペレーターが出す計算問題をPONGが答えるというもの。オペレーター「6+9は?」、PONG「6+9=15だよ」といった感じだ。来場者が出すアドリブ問題も正解する優れもの。

対話型ロボット『PONG』。意外と表情豊かで、話しながら笑ったり、オペレーターに「ちょっと待ってて」と言われると、「わかった」といって悲しそうにうつむいたりする対話型ロボット『PONG』。意外と表情豊かで、話しながら笑ったり、オペレーターに「ちょっと待ってて」と言われると、「わかった」といって悲しそうにうつむいたりする



おなじみAIBOも登場

シンプルでおしゃれなイメージのソニーブースは『AIBO』一色。目玉は、AIBOのCCDカメラがとらえた映像を、同社のパーソナルディスプレー『グラストロン』に映し出し、AIBOの目から世界を見た体験できる“Wanna be AIBO”コーナー。大好きなピンクのボールを見てるかと思ったら、顔を上げて周囲の来場者を見渡したりと、AIBOが実は結構いろいろなところを見ていることがわかる。

“Wanna be AIBO”コーナー。子供からお年寄りまで、来場者の年齢層は幅広い
“Wanna be AIBO”コーナー。子供からお年寄りまで、来場者の年齢層は幅広い



グラストロンだけではなく、TVにも同じAIBOの目から見た映像を映し出し、周囲の人も映像を見ることが可能。思いがけなく自分が画面に映ると、「あ、AIBOがこっち向いたー」と喜んだりして
グラストロンだけではなく、TVにも同じAIBOの目から見た映像を映し出し、周囲の人も映像を見ることが可能。思いがけなく自分が画面に映ると、「あ、AIBOがこっち向いたー」と喜んだりして

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