クロス・ワン(株)、エクストリームネットワークス(株)、F5ネットワークスジャパン(株)の3社は12日、インターネットを利用した“コンテンツデリバリーサービス”事業に関する業務提携を行なうことで合意したと発表した。
クロス・ワンは、ネットワーク構築や運用、保守を行なう会社。エクストリームネットワークスはネットワーク構築用のスイッチ製品を扱う。F5ネットワークスジャパンはインターネットのトラフィックおよびコンテンツ管理事業を行なっている。3社は、今回の提携により、クロス・ワンが持つインターネットデータセンターを利用して、ユーザーのネットワーク構築を支援するサービス“コンテンツデリバリーサービス”を提供する。
コンテンツデリバリーサービスには、“パッケージ販売”と“ライセンス契約”が用意されている。パッケージ販売は、ユーザーがクロス・ワンのインターネットデータセンターを利用し、エクストリームネットワークスとF5ネットワークスの製品を使ってネットワークを構築できるというもの。
ライセンス契約では、エクストリームネットワークスやF5ネットワークスの製品を購入したユーザーが、クロス・ワンとライセンス契約を締結することでクロス・ワンのインターネットデータセンターを利用できるようになる。
クロス・ワンは、現在東京都内にラック数150本分のインターネットデータセンターを稼動させているが、11月をめどに400~1200坪の規模で新たなインターネットデータセンターを設置する。また、北米を中心に欧州やオセアニア地域など、データセンターの海外拠点も展開していくという。
3社は、サービスを利用するユーザーを募り、8月中に試験運用を開始する予定。コンテンツデリバリーサービスで利用するエクストリームネットワークスやF5ネットワークスの製品、価格等は試験運用時に検討し、8月末に正式決定する。サービスの正式スタートは9月を予定している。
![]() | 左から、クロス・ワンの牧野顕道取締役、エクストリームネットワークスの山中理恵マーケティングディレクター、F5ネットワークスジャパンのティム・グッドウィン代表取締役。三者は、「初年度で1000ユーザーの獲得を目指す。日本のネットワーク市場を活性化したい」(牧野氏)、「クロス・ワンのようなサービスプロバイダーとわれわれネットワーク企業がアライアンスを組むことで付加価値の高いサービスを提供できる」(山中氏)、「3社の協力によって、日本のユーザーにとって満足できるインターネット体験を提供できるだろう」(グッドウィル氏)とそれぞれコメントした |
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