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【Oracle e-business Days Vol.1】「企業がインターネットを使って利益をあげる手伝いをしたい」--日本オラクルの佐野社長

2000年03月15日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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日本オラクル(株)は3月15日と16日、東京・赤坂でセミナー“Oracle e-business Days”を開催している。同セミナーは、同社の最新データベース『Oracle8i R8.1.6』をはじめとする製品群、およびその導入事例などを紹介するというもの。

初日の15日には、日本オラクル代表取締役社長の佐野力氏が基調講演を行なった。佐野氏は講演の中で、「インターネットの世界ではスピードが大切。(Oracleが)選ばれているのは、システム開発、展開が迅速だから」、「企業がインターネットを使って利益をあげる手伝いをしたい。社会に利益とサービスをもって、貢献していきたい」と語った。佐野氏の講演の後には、同社の製品群を利用して、携帯電話でオークションに参加し、その結果をすぐにユーザー固有のポータル画面に反映させるデモが行なわれた。

日本オラクルの佐野社長
日本オラクルの佐野社長



ドットコム企業では93パーセントのシェア

佐野氏は、「Oracleと言えばインターネット。パートナーといっしょになって、カスタマーからサプライヤーまでトータルにすべてを提供できるのはOracleだけ」、「Oracleが選ばれている理由はスピード。Oracleはシステム開発と展開が迅速」と、ドットコム企業の93パーセントがOracleを利用している理由を説明した。

「インターネットでは、突発的にユーザー数が増えていくことは珍しいことではない。そういったときに臨機応変に対応できるスケーラビリティーがある」と、Oracle8 R8.1.6を紹介。「(同製品で)インターネット上のエンジンを完全に制圧する予定」と佐野節が飛び出した。

「IBMはメインフレームの世界では不滅。マイクロソフトもパソコンの世界では不滅。では、オラクルはインターネットの世界で名を残したい」とも言い、「企業がインターネットを使って生き返る、利益をあげる手伝いをしたい。(同社は)まやかしの企業ではなくちゃんとインターネットで利益をあげ、税金を納めている。社会に利益とサービスをもって貢献していきたい」と述べ、講演を締めくくった。

企業の部門システムが集約され、情報が統合されていく

佐野社長に続いて壇上に立った、日本オラクルのマーケティング統括本部システム製品統括部バイスプレジデントである佐藤聡俊氏は、Orcle8i R8.1.6の説明を行なった。

佐藤氏は、「インターネット時代の企業システムは、家庭や会社などのあらゆる場所で、PCやPDA、携帯電話などのあらゆるデバイスで、あらゆるアプリケーションで、テキスト、ビデオ、RDBなどのあらゆるデータを扱うようになる」

日本オラクル、システム製品統括部の佐藤氏
日本オラクル、システム製品統括部の佐藤氏



「スピードが昔と今では違う。“オフ・ザ・デスクトップ”で中央サーバーにデータが集約されるようになる。コストが低減でき、情報も一元化、意思決定も高速化できる。これがeビジネスの時代の根幹になっていくと思う」と、同製品とそれを取り巻く製品群で、企業の部門システムが集約され、情報が統合されていくと解説した。

社内外に拡散している情報をユーザーに合った情報のポータルを提供する技術として、同社のOracle8i R8.1.6と『WebDB 3.0β』、『Portal to Go』が紹介された。WebDBはユーザーごとのビューや表示されるコンテンツのカスタマイズ、制限などを行なえるもの。デモでは、Portal to Goを利用して携帯電話でWebDBにアクセスし、オークションに参加。オークションが終わったら、ビューを即座に変更して画面にオークション結果を反映させるという一連の作業が行なわれた。

基調講演に来て、PS2をゲット
基調講演に来て、PS2をゲット



壇上に上がった4名の一般参加者と佐藤氏が入札。佐藤氏が設定した入札価格に内輪で一番近かった人にPS2がプレゼントされた。“iモード”、“EZaccess”、“J-SkyWeb”、“WorkPad”、パソコンから入札。あらゆるデバイスからアクセスできること、短時間で即座にビューを変更、反映できることをアピールした。

iモードでのオークション入札画面
iモードでのオークション入札画面



デモのほかに佐藤氏は、Oracle8i R8.1.6のコンテンツ管理、XML、Javaといった面を紹介し、同製品がハブとして、データ、アプリケーションを統合していくものであることを説明した。

次のVol.2では、同製品について詳しく紹介する。

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