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私たちは「えんぴつ」を作りたい!

サイボウズ、次の一手

2000年07月31日 16時26分更新

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[編集部] 昨年からのサイボウズは、とにかくOffice 3を売るというところに注力していたと思うんですけど、Office 4も含めて、今後サイボウズはどういった方向に進むのでしょう?
[青野氏] ソフトウェアライセンスを売るというビジネスに関しては、現在サイボウズOfficeを軸にメールやDNSなどサーバ製品をいくつか持っていますが、このラインナップは今後も増やしていきます。お客様にいくつかアイデアをいただいて、たとえば営業支援ソフトとか、サイボウズに貯まったデータを有効活用するためのいわばナレッジマネージメントのツールとか、企画として進行しているところではそんなアイデアがあります。もう1つは、やはりASPのようなサービスで、お客様に対して新たなサービスを展開したいです。
[編集部] 具体的にはどんなサービスになるんでしょうか?
[青野氏] 最終的にはアプリケーションの機能だけでなく、情報を提供していきたいと考えています。サイボウズOfficeのユーザー500人にアンケートをとったところ、「社内での情報共有は進んだか」という質問に対しても85%が「進んだ」と答えています。「導入してよかったか?」という質問に対しても99.4%がよかったと答えてくれている。こんなソフト、私は聞いたことがありません。われわれがしなければならないのは、こうしたユーザーの方をもっと喜ばせることだと思います。その1つは当然良質なソフトウェアの提供なのですが、たとえば、ユーザーの方はモバイルするにはどうすればよいのか?ファイアウォールはどう設定したらいいのか?PCを安く買えないか?など、つねに疑問を持っていたり困っていたりするわけです。こうした疑問に対してユーザーに情報を届けていけたらいいなあ、と思います。
[編集部] ユーザー向けのコンテンツサービスみたいなイメージでしょうか?
[青野氏] そうですね。彼らに対してなんらかのタメになる情報を提供していけば、有料でもそれは買ってもらえます。現在、Webで行なわれている情報配信の多くは無償で提供されていますが、基本的に「良質なコンテンツは有料であるべきだ」と思っています。そうでなければビジネスは立ちゆかなくなるはずです。サイボウズは現在6000部門というユーザー数をかかえていますが、このユーザーを起点にして、顧客満足度をもっと向上させる仕組みを作っていきたいです。
[編集部] ありがとうございました。


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