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日立マイクロソフトウェアシステムズ、Linux対応のWebメールサーバ「GraceMail」をバージョンアップ

2000年07月27日 06時29分更新

文● 植山 類

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 (株)日立マイクロソフトウェアシステムズは7月25日、Linuxなどに対応したWebメールサーバ「GraceMail Version 2.0」をリリースした。WebメールとはWebブラウザからメールの送受信、管理を行なうシステムのことで、クライアントにメーラをインストールする必要がなく、Webブラウザさえあればどこからでもメールにアクセスできることが利点だ。

 メールクライアントとしてのGraceMailは、受信メールのフォルダへの分類や削除・検索、送信メールへのファイルの添付やシグネチャの挿入、下書きメールの保存など、メーラとして求められる機能を一通りそろえている。メールの内容は、SSLにより盗聴から保護することが可能だ。

GraceMail
Internet Explorer 5.5で、GraceMailにゲストアカウントとしてログインした。受信メールのリストが画面上部に、メールの内容が画面下部に表示されており、右側のボタンから返信などの操作を行なうことができる

 管理コストを削減するための機能としては、quotaによるメール容量の制限、UNIXアカウントとの自動同期(ただしsendmailが動作しているマシンにインストールすることが必要)、画面のカスタマイズ機能などを備えている。GraceMailはPerlとCGIを中心に構成されているので、ソースに手を加えることによって機能の追加や既存システムへの統合を独自に行なうことも可能だ。

 GraceMail Version 2の価格は次のとおり。

GraceMail基本機能 18万9000円
オプション製品
データベースによる共有アドレス帳機能(8月末発売) 30万0000円
メール自動削除機能(8月末発売) 10万円
メールデータ容量制限機能 50万0000円
サービスメニュー
年間保守サポート(必須) 12万0000円
GraceMailインストール 10万円から (出張費は別途)
共有アドレス帳入力代行 個別見積
アップグレードサービス 7万円
遠隔サーバメンテナンスサービス 個別見積
カスタマイズサービス 個別見積

対応OSは次のとおり。

  • Red Hat Linux 5.1/5.2/6.0/6.1/6.2
  • Slackware 3.5/3.8/4.0/7.0
  • Debian GNU/Linux 2.0/2.1/2.2
  • Plamo Linux 1.3
  • TurboLinux 2.0/3.0/4.0/6.0
  • TurboLinux Server/Workstation 1.0/4.0/6.0
  • Vine Linux 1.0/1.1
  • Solaris 2.5/2.6/7/8 for Intel
  • FreeBSD 2.2.8/3.2/3.4
  • BSD/OS 3.0
  • SunOS 4.1.3以上
  • HP/UX 10.20

 期間限定の試用版は、日立マイクロソフトウェアシステムズのWebページからダウンロードすることができる。使用感を試すだけであれば、同社がデモ版としてWebで用意しているGraceMailのguestアカウントを試してみるといいだろう。

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