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LinuxWorld Expo/Tokyo 2000

2000年05月27日 05時40分更新

文● テンアートニ 佐藤栄一

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 読者のみなさん、LinuxWorld Expo/Tokyo 2000に行かれましたか? また、当社の「セルベッサ オープンソース」をゲットできましたか? もし、ゲットできなくて、あきらめている方に吉報です。日刊アスキー Linuxでプレゼントを行なっています。みなさん、奮って応募してください。

 さて、興奮もやっと治まり、冷静にLinuxWorld Expo/Tokyo 2000の評価をしようと思います。今回のLinuxWorld Expoは、非常に盛況でした。最近、コンピュータ関連のイベントは、来場者に苦労しているようです。しかし、LinuxWorld Expoは、誰もが「盛況だった」と認めています。数字で見てもその増加傾向が見てとれます。第1回の昨年(1999年)2月が来場9529名(出展社数58社)、第2回 (前回)の昨年9月は1万4593名(出展社数77社)、第3回(今回)は2万4193名(出展社数85社)でした。前回のコラムでも触れたとおり、出展内容の変化は著しいものがあります。

会場写真
LinuxWorld Expo/Tokyo 2000 テンアートニのブース

 第1回は、Linuxビジネス関連が入り乱れた感じでした。ディストリビュータ、メーカー、販社など、1コマ展示が目立ちました。来場者も市場調査目的が多かったようです。そのためか、出版社の即売が大盛況でした。ラッシュ並みの混雑が、印象的でした。取材も多く、Linuxそのものを世間一般にアピールする機会となりました。

 第2回は、対象がエンドユーザーからリセラー向けにシフトした感じです。コマ数の多い独自装飾ブースも増えました。さらに教育関連の展示が目立ちました。当時、東京ファッションタウン(ビッグサイトの近く)にどのぐらい人が来るかハラハラでした。開けて見ると、まずますの入りでほっとしたのを思い出します。

 第3回目となる今回は、完全にリセラー/インテグレータ向けに様変わりしました。エンドユーザーへのアピールをしていますが、直販製品はほんのわずかで、ほとんどがリセラー経由販売でした。今後は、Linux対応ハードウェアやソフトウェアが増え、エンドユーザーのニーズも高まる中で、リセラー不足が顕著になりそうです。

 さらに、展示されているデモ機は、クラスタシステム、SAN(Strage Area Network)、ラックマウントとデータセンターなど、大規模システム対応のアピールがいくつか見られました。Linuxのスケーラビリティが、商用UNIX並みになったのを実感させられます。

会場コンパニオン写真
以前に比べ、華やかさを増した会場内

 会場の雰囲気は、ビッグサイトということで、完全に「メジャーな展示会」といった感じです。ほとんどが、独自装飾ブースでの出展となり、業界の規模拡大が感じられます。また、コンパニオンも一般のコンピュータ展示会並みとなり、華やかさを増しました。

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