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e-businessを知る

1999年09月29日 06時14分更新

文● 月刊アスキーNT

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 前項の4つのセグメントを実践するため、IBMでは図3に示す8つのサービスを提供している。まったくネットワークを導入していない企業から、すでに一通りのネットワーク環境を構築/運用している企業まで、幅広い対応が可能となっているのが分かるだろう。e-businessは、既存のネットワーク環境に大規模な変更を加えることなくビジネスロジックの変化を行なうといった側面も持っているため、既存ネットワーク用のサービスも用意されているわけだ。また、e-businessの概念からすると、それぞれの顧客にカスタマイズされてサービスが提供されるのは当然なので、これら8種類のサービスの中には、一種のテンプレート的意味合いが含まれるものもあると考えていい。

e-businessの図
図3 e-businessサービス

 図3を見ていただければ分かるが、e-businessサービスは、ネットワーク構築の「計画」「設計」「運用」「構築」の4つのステップのうち、カバーする範囲がそれぞれ違う。たとえば、e-businessアドバイザリー・サービスは、計画から設計までをカバーするが、イントラネット/エクストラネット・サービスは、設計と運用をカバーしているといった具合だ。また、e-businessアドバイザリー・サービスとネットワーク・サービスは、イントラネット/エクストラネット・サービス、e-Commmerceサービス、セキュリティ・サービスで提供される内容を、それぞれアドバイスしたり管理運用したりと、クロスする部分もある。

e-businessアドバイザリー・サービス
e-businessの概念とメリットを理解するためのサービス。1日で終了するセミナーのみのコースのほか、個別の相談にも応じてくれるワークショップも用意されている。
イントラネット/エクストラネット・サービス
イントラネット/エクストラネット環境を構築するサービス。顧客の環境別に6つのパターンが存在する。WANおよびリモートアクセスを構築する「セキュアIP」サービスをのぞき、ほかの5つはコミュニケーションツールとしてノーツドミノを採用している。対象は、すでにネットワーク環境を構築している企業がメインだ。IBMの基幹サーバ「RS/6000」をコアとした各種サーバやネットワークインフラをIBMのセンター内に設置し、運用を任せる(アウトソーシング)サービスも用意されている。
e-Commerceサービス
電子商取引環境サービス。インターネット上のバーチャルショップ運用からEDIまで、電子商取引全般についてサービスを行なう。実際の構築/運営だけではなく、電子商取引に関するワークショップを行なうコースもある。
セキュリティ・サービス
すでにネットワーク環境を構築している企業に、強固なセキュリティを導入する。既存のセキュリティのチェックや、助言/提案を行なう。セキュリティをすべてIBMに任せてしまう、アウトソーシングサービスもメニューに入っている。
ディスタンス・ラーニング
研修システムの構築サービス。人材育成などの目的で研修システムを導入しようとしている企業が対象。支社社員育成など、全国に受講者が散らばっている企業の教育システムを構築するケースや、ネットワークを使わない、顧客に応じたメディア(CD-ROMなど)を使っての研修システムも含まれる。
システム/ネットワーク・マネージメント
既存のシステムをそのままアウトソーシングするサービス。ヘルプデスクやシステム管理の構築サービスも行なう、マネージメント主体のサービスだ。
コール・マネージメント
電話を中心とした顧客サービスの効率や品質を高めるサービス。自動応答システムに寄せられた情報をデータベース化するなど、コール・センターの効率的な運用をはかり、企業のマーケティング活動をサポートする。
ネットワーク・サービス
ネットワークの総合サービス。ネットワークの導入/運用/管理まで、総合的に対応する。ネットワークのアウトソーシングから電子商取引、イントラネットまで、上述したネットワーク運用関連のサービスを包括的に行なう。

以上が、IBMが提供しているe-businessのサービス群だ。これら8つのサービスで、ネットワーク構築に関するニーズには、特殊な例をのぞいてすべて対応しているといってよい内容である。IBMは、手持ちの製品を巧みに組み合わせ、これらのサービスを提供している。たとえば、コミュニケーションにはノーツドミノが、基幹系サーバであればRS/6000やAS/390が、システム/ネットワーク管理にはTME 10が、といった具合だ。そして、将来的にはここにSan Francisco Projectが絡んでくることになる。

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