米OracleのWebページで、Oracleの最新バージョンであるOracle8iのLinux対応版ダウンロードが始まった。「DEVELOPMENT ONLY LIMITED LICENSE」で、無料でダウンロード可能だ。
Oracle8iは、Oracle8にJava、EJB(Enterprise Java Beans)、CORBAといったテクノロジーを実装し、同社が開発したJDK1.1準拠のJVM(β)を搭載、「SQLJ」と呼ばれる機能により、Javaのコード内にSQL文を埋め込んだ「Javaストアドプロシージャ」を実行できる。Javaストアドプロシージャは、Visual Cafe、Borland JBuilderといったJavaの開発ツールで作成可能だ(Oracle8iの解説は、月刊ASCII Network Technology 1999年8月号に詳細が解説されている)。
Oracle8i for Intel-Linuxに要求される環境だが、
ハードウェア
- メモリ……最小128MB、256MB以上推奨
- スワップ領域……大抵の場合、実メモリの3倍の容量が推奨される。大容量のメモリ(1GB以上)を持つシステムでは、メインメモリの2倍以下の設定でもよい
- CD-ROMドライブ……LinuxがサポートしているCD-ROMドライブ
OS関連
- OS……Linuxカーネル2.2
- OS(パッチ)……最新のもの
- Window Manager……LinuxでサポートされているWindow Manager。キャラクタモードによるインストールは8.1.5(Oracle8i)ではサポートしていない
- ライブラリ……egcs1.1.2(glibc2.1)
ディスク容量
- 最小……693MB
- 通常……765MB
Windows NT版、Soralis版と時を違わずしてLinux版のOracle8iが登場したことで、Linuxが完全に同社がサポートするプラットホームの一員に組み込まれた感がある。
同社ではこのほか、Oracle8iによるWebアプリケーションを作成するツール「Oracle WebDB」もダウンロードできるようにした。