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名刺をMacで集中管理「名刺万能 for Macintosh」

2009年03月09日 18時00分更新

文● 倉田吉昭

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名刺万能 【SPEC】
開発/販売元●アメリカンメガトレンド 価格●3万4800円
http://www.tri-star.co.jp/

解像度●600dpi インターフェース●USB 読み取り可能サイズ●A8サイズ(名刺大) 対応システム●Mac OS X 10.4以上 対応機種●Intel CPUを搭載したMac サイズ●幅105×奥行き93×高さ31mm 重量●153g

【COMMENT】 名刺を読み取って素早くデータ化できる。認識率も高く、大量の名刺を扱う営業マンの心強いパートナーになってくれる製品だ。


名刺を差し込むだけで即座にアドレスデータを作成

 「名刺万能 for Macintosh」は、専用スキャナーが付属する名刺OCRソフトだ(Apple Storeで見る)。画像から文字データに変換するOCRの対象は付属スキャナーを使った名刺スキャンに限定されている。そのため名刺の読み取りに特化された精度の高い機能を備えており、手軽に名刺をデータ化できる。

 付属するスキャナーはUSBバスパワーで駆動するうえ、コンパクトなので設置も容易だ。名刺を差し込むと自動的にスキャンを開始するが、ガイドやトレーがないため、名刺が曲がって読み込まれることがある。差し込み方に気をつければ問題ないが、できればADFがほしいところだ。

名刺万能

名刺を少し差し込むと自動的にスキャンを実行し、背面に排出される仕組み。スキャンウィザードを使った場合のみ、手動の両面スキャンを実行可能だ

 読み取ったデータは即座にOCR処理され、ソフトに読み込まれる。名刺自体の画像を保存するのと同時に、名前や役職、会社名、電話番号といった項目は自動的に振り分けられる。この項目の割り当てはかなり正確だ。うまく認識できない項目があった場合は、手動で割り当てられる。文字の認識率は名刺のデザインや使われているフォントによるが比較的良好だ。

名刺万能

ソフトはOCR処理だけでなく、画像とテキストデータを同時に扱えるデータベースソフトとして利用可能だ。ソフト上でデータの整形もできる

名刺万能

認識した項目が異なる場合は、範囲を指定して項目を割り当てられる。会社のロゴマークなども登録可能だ

 名刺管理はビジネスマンにとって欠かせない作業のひとつだが、データ入力に手間がかかるため、デジタル化には二の足を踏んでいる人も多いだろう。本製品は名刺を素早くデジタル化し、Macで管理するという目的を十分にサポートしてくれる。Windows版と比べて高価なのは残念だが、日常的に名刺を受け渡しする機会の多いビジネスマンであれば、十分に元が取れるだろう。

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