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PoGo、ポラロイド発の超小型フォトプリンター実力検証
2008年12月11日 16時30分更新
その場で撮った写真を渡したいなら、PoGoなんていかがですか?
ポータブルプリンターと言えば昇華型熱転写、もしくは小型インクジェット方式などがあるが、どれも一長一短があるのは確か。インスタント写真でおなじみポラロイド社から発売された「PoGo」は、新たに「ZINK」(Zero Ink)という方式を採用した小型プリンター。ZINK方式は、専用の感熱紙を用いた技術のことだ。
紙面の層内には結晶したCMY(シアン・マゼンタ・イエロー)のインクが配合されている。それをマイクロパルスで加熱すると結晶が融解し、発色するという仕組み。3層のうちどの層を融解させるかといった技術の詳細は不明ながら、熱を加える時間によって微細な濃度コントロールができるようだ。
昇華型熱転写方式のようにインクリボンを必要とせず、インクジェットのような移動する印刷ヘッド+インクカートリッジもないので構造が単純で済むという利点は大きい。
同種の紙自体が発色する「プリンター」としては、インスタント写真用フィルムを用いてLEDヘッドで露光する方式を採用した製品(富士フイルム「Pivi」)も存在するが、インスタント写真フィルムのランニングコストがやや高めという難点があった。
専用の用紙を用いるものとしては、富士フイルムが街頭セルフプリント端末などで採用するPrintpixシステム(現在のところパーソナル機器としては販売されていない)がZINKに最も近い製品システムと言えるだろう。
PoGoに用いられているZINKペーパーは49.8×76.2mm(2×3インチ)と、一般的な名刺よりも一回り小さなサイズ。裏紙を剥がすとシールになっているなど、気軽に印刷して楽しむ工夫がなされている。