2008年に経営破綻した米Polaroid(ポラロイド)社。1年経った今年12月に日本で新たなスタートを切る。
Polaroidは経営破綻後、今年4月に米Gordon Brothers GroupとカナダのHilco Consummer Capitalに合同で買収され、その後米Summit Global Groupがワールドワイドでの独占的生産および販売権を5年契約で取得した。
そしてSummit Global Groupは日本での販売を行なうため、日本法人のサミット・グローバル・ジャパン株式会社を立ち上げ、12月4日よりポラロイド製品を発売する。
なお、従来の日本法人である日本ポラロイド株式会社は、Polaroidの経営破綻後も存続していたが、来年1月1日付で株式会社フロントランナーに社名変更。従来のポラロイドカメラやフィルム、モバイルプリンター、ポラロイドブランドのデジタルカメラ、デジタルイメージフレームは取り扱いを終了する。
今回、印刷機能を内蔵した500万画素デジカメ「Polaroid TWO」(予定小売価格1万9800円)や、3型タッチパネル液晶を搭載する1200万画素デジカメ「t1235」(同1万5800円)、1万円を切る価格の900万画素デジカメ「a930」(同8800円)、顔認識や手ブレ補正機能を搭載する1200万画素デジカメ「i1237」(同9800円)といったデジカメが発表された。
また、メモリー記録タイプの小型ビデオカメラ「DV130」(予定小売価格5480円)やBluetooth接続のモバイルプリンター「PoGo」(同9800円)、12型のデジタルフォトフレーム「i1201」(同1万9800円)といった周辺機器も発表された。
これらの製品は、PoGoが12月3日から同社ウェブサイトで先行発売されるのを皮切りに、順次発売を開始していくという。
なお、日本ポラロイドは2008年2月にインスタントフィルム事業から撤退を表明していたが、サミット・グローバル・ジャパンはオランダのImpossible b.v社との提携を発表。モノクロフィルムを2010年春に、カラーフィルムを2010年秋にリリースするという。
これにより、来年には従来のインスタントカメラも復活販売するという。