バッテリーの持ちも十分!
Eee PC S101のスペックで、唯一気になる点があるとすれば、バッテリーの持ち時間だろう。
Eee PC 901-Xが公称8.3時間なのに対し、Eee PC S101は公称4.6時間。Eee PC 901-Xの最大の強みがこのバッテリー駆動時間だっただけに、残念に思う人も多いはずだ。
しかし、実際に使ってみると、それほど気にする必要がないことが分かる。
試しに、無線LAN環境でニコニコ動画をエンドレス再生しながら、テキストエディターで原稿を打ち続けてみた。
※画面輝度は15段階中10(室内で利用するぶんには十分な明るさ)、電源設定はポータブル/ラップトップ、省電力プログラム「Super Hybrid Engine」のモードは「Auto Mode(Power Saving)」
バッテリー残量が残り5%になり、休止状態になるまで約3時間40分持った。テスト条件と公称値を考えれば相当長持ちしていると言えるだろう。
使い方にもよるが、ニコニコ動画でCPUに負荷をかけ続けた状態でこれだけ持てば、かなりのことができるはずだ。
もちろんノートパソコンのバッテリーは持てば持つほどいいが、大型バッテリーを積むことでこのスリムなデザインが崩れるくらいなら、個人的にはこのままで十分。
むしろこれだけ薄い筐体で、実用的な駆動時間をキープしていることを評価したい。
また今回、バッテリーの位置が手前に、基板が奥側に移動したことにより、パームレストが熱くなりづらくなった点にも注目だ。上のバッテリーテスト中も、本体裏側はやや熱を持つものの、パームレスト部分にはほとんど熱を感じなかった。
6万9800円は安い!
Eee PC S101は、処理能力や使い勝手の面では間違いなく合格点。それどころか欠点を見付けるのが難しい良マシンだ。唯一ユーザーから不満が出るとすれば6万9800円という価格だろう。
Eee PC S101の基本スペックは他の5万円台のNetbookと同等なので、単純に比較すると高く感じてしまう。しかし、実際に使ってみると値段差以上の魅力を感じるはずだ。
実際のバッテリーの持ち、起動時間の早さ、持ったときの質感、デザイン性の高さ。これらはスペックシート上では分からない。
発売日は22日なので、ぜひ店頭で手にとってその魅力に触れて欲しい。6万9800円は決して高くない値段だということが分かるはずだ。