爆速SSDにベンチ好きも大満足!
基本性能は、最近のNetbookとしては標準的なもの。10.2型ワイド(1024×600ドット)液晶ディスプレー、Atom N270(1.60GHz)、1GBメモリー、16GB SSD、Windows XPの組み合わせだ。
従来機と同じく、3Dゲームや動画編集など、重めの作業をしない限り、ストレスを感じないパフォーマンスはある。もちろん、YouTubeやニコニコ動画もOKだ。
注目すべきはSSD。従来機のような、4GB+8GBや8GB+8GBといった2ドライブ構成ではなく、16GBの1ドライブ構成となっている。
今までのように、「Cドライブの残り容量を気にして、アプリはDドライブにインストール」といった使い方をしなくて済むのはかなり快適だ。
また今回のSSDは、ASUSが新世代のSSDと呼ぶ、従来より高速なMLCタイプを搭載している。加えて、最新のコントローラーチップを採用し、速度がかなり向上しているという。
実際にCrystalDiskMarkでベンチマークを計ってみたところ、読み込み速度はEee PC 901-Xのなんと3倍近い数値が出た。
起動の速さに悶絶だ!
Eee PC S101には、起動を高速化する独自技術「XpressPath」が搭載されている。これはSSDの高速化に加え、起動時の画面表示を省力化するというものだ。
実際に電源ボタンを押してデスクトップが表示されるまでの時間を計ったところ、なんと約20秒という結果が出た。Eee PC 901-Xの約30秒と比べて約33%高速化したことになる。
Windows XPでHDD搭載のNetbookの多くが、起動に45秒~1分程度かかることを考えると、これはとてつもないアドバンテージだ。
筆者は、モバイルノートにとって起動時間はCPUやHDDと同じくらい重要なファクターだと思っている。例えば電車の中でちょとした確認をしたいとき、「電源が立ち上がるのを待っている間に目的の駅に着いてしまった」なんてことでは、わざわざパソコンを持ち歩く意味がないからだ。
実際に使ってみると、この高速起動はすばらしく快適だ。高い携帯性にこの起動の速さが加わると、外でノートを使うのが本当に楽しくなる。ついつい持ち歩きたくなってしまうのだ。