このページの本文へ

安価で快適・好立地 今オススメのマンション選びはコレ!

リノベーションが実現する快適生活

2008年10月24日 12時00分更新

文● 渋谷康人 写真●猪股 良

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

水回りから徹底的に改善し
理想の空間に変えるリノベーション

 新築物件の安心と最新設備、中古物件の好立地と低価格。両方のいいとこ取りができるリノベーション・マンション。では、そもそも「リノベーション」とは、何をどうすることなのか? そして、一般的に言われている「リフォーム」とは何が違うのか?

「リフォーム」と「リノベーション」

 「リフォーム」という言葉は、今では広く一般に知られるようになった。古い不動産物件の売買では「リフォーム済み」が当たり前になっている。これは壁紙の張り替えのほか、システムキッチンやユニットバスの入れ替えなど、内装や設備の更新を行うことだ。

 だが「リノベーション」は、表層的な部分を更新するリフォームとは、スタンスが異なる。新築時の状態に近づけるのがリフォームなら、リノベーションは新築時以上に快適な空間を作ることを意味する。

 具体的には一度、床や天井をすべてはがし、壁を壊してスケルトン(コンクリートがむき出しの)状態にしてから、新たに作られた設計図に基づいて空間自体を作り直すのだ。

 床下にある給排水設備から天井にある冷暖房換気設備、電気やネットワークの配線などのやり直しはもちろん、壁を壊して間取りを変更したり、必要なら外壁の補修まで行う。風呂やトイレを新たに設置することもある。

 つまり、従来の間取りや設備は無視して、(建物の制約はあるものの)そこから自由に中身を作り替えるわけだ。

水回りの不安を解消できる

床下も確認

床下の配管を確認することで、水回りを含めて間取り変更が可能かどうかもわかる

 中古マンションで最も劣化が心配されるのが、水回りだ。特に床下や天井の配管は、通常では確認することができない。リノベーションでは、キッチンやトイレなどの設備を最新のものにするだけでなく、そこにつながっている給排水管まですべて新しいものに取り換えることが可能だ。多くのリノベーション業者では、工事に対する保証もある。ただし、排水勾配などの関係で、キッチンやトイレ、浴室の位置を変更できない場合もある ので注意しよう。

好きな間取りに変更

間取りも更新

建物を支える構造壁を残してそれ以外の壁を撤去し、新たな間取りに合わせて壁を作る

 床や壁を取り払い、スケルトン状態にしてから内装をやり直すリノベーションなら、基本的には希望どおりの間取り、空間レイアウトが実現できる。既存のマンション物件には限られた床面積の中に無理やり部屋を押し込んだ3LDKなどが多いが、最近のリノベーションでは部屋の壁を取り払った広い空間づくりが人気だ。ただし、マンションの構造や規約によっては、壁を取り払えない場合もあるので間取り変更をしたいときにはあらかじめ確認しておきたい。

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中