ファインダー視野率100%、α-9を超えた
もうひとつ注目したいのがファインダーだ。デジタルカメラのαシリーズとしては初の視野率100%(0.74倍)を実現した。ミノルタの銀塩時代に視野率100%を達成した「α-9」をすべての面で凌駕する性能を持つとソニーの開発者は自信を示す。
また、明度差の激しいシチュエーションで効果を発揮するDレンジオプティマイザーのアルゴリズムも見直された。
効果領域と安定性が向上したほか、曇天/日陰やミックス光(外光の差し込む室内でのフラッシュ撮影)での撮影時に、より安定したホワイトバランスが得られる。補正効果を事前に確認できる「インテリジェントプレビュー」も新搭載する。
AF測距点数は中央部デュアルクロス9点(F2.8)+アシスト10点。連写速度はフル画素で毎秒5コマ。シャッター速度は最大1/8000秒。感度はISO 200~3200(増感でISO 6400、減感でISO 100相当の撮影に対応)。
背面液晶ディスプレーは3インチ(約92万ドット)メモリーカードスロットはUDMA対応のCFカードスロットと、HG対応のメモリースティックの2種類を備える。また、防塵防滴設計や10万回の耐久性を持つシャッターユニットなど高信頼設計としている。
本体サイズは幅156.3×奥行き81.9×高さ116.9mmで、重量は約850g(本体のみ)。バッテリーはインフォリチウム充電池(NP-FM500H)で、約880枚の撮影が可能(CIPA測定基準)。
α900本体の価格はオープンプライスで、発売は10月中旬。店頭での販売価格は33万円前後になる見込みだ。また、交換レンズとして「Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM」(28万3500円、2009年1月発売)、「70-400mm F4-5.6 G SSM」(26万2500円、2009年1月発売)、バッテリーを2個収納可能な専用縦位置グリップ「VG-C90AM」(3万9900円)なども発表された。レンズをのぞくオプションに関しては、本体と同時期に販売開始される予定。