HD動画再生支援機能を搭載したビデオカードを使ってるんだから、
いっそBlu-rayも試してみよう
地デジのハイビジョン視聴のために増設したHDCP対応ビデオカード。今回用意したRadeon HD 2400とGeForce 8500GTは、ともにフルHD動画再生支援機能を搭載している。これさえ、動画再生支援機能さえあれば、Blu-rayも観られるんじゃない?! (ちょっと残念な結果となったが)地デジ+Blu-rayなんてステキじゃない。実はワタクシ、私物でBlu-rayドライブを持っております。今回はこれでAtomのBlu-ray再生能力を確かめてみよう!
BHC-6316U2
再生ソフトは設定がキモ!
Blu-ray再生にあたり、重要なのはビデオカード側の動画再生支援機能を使用すること。同機能を使用しない場合、クアッドコアCPUクラスでないと、コマ落ちなしの再生は難しい。いわんや疑似デュアルコアであるAtomをや。
動画再生支援機能の使用は、再生ソフトで設定する。なお、同機能を使用すると、再生ソフトが独自に備えている画質向上機能の一部が使用できないことがある。画質の好みはひとそれぞれだが、ソフトの画質向上機能が好みの場合は、痛し痒しといったところか。
再生支援の設定
いざ、再生! やはり……
用意したBDドライブはUSB接続なので、セットアップもカンタン。早速再生したところ、やはりムリ! 1~2秒滑らかに再生されたかと思うと、がくんとコマ落ち。シーンによってはコマ落ちの時間のほうが長いほど。微妙に映像が観られるだけあって、ガッカリ感はかなり大きい。やっぱりAtomのパワーじゃダメなのか。HD動画再生支援機能を備えたビデオカードがあるのに、Blu-rayが観られない。残念至極。
結論。Atomでの地デジ視聴は
かろうじて、地デジのハイビジョンが視聴できたAtomマシン。今回はOSにXP SP3を用いたが、Vista環境ではまともに動作しなかった、という報告もある。また、CPU使用率の高さや、スポーツ映像を中心にコマ落ちが発生したことを考えると、正直、実用には問題があると思われる。
原因は明らかにCPUのパワー不足。もともと超低価格にフォーカスしたAtomを責めるのは酷だが、せめて地デジの問題ない視聴ができれば、と感じた。地デジの問題ない視聴ができれば、Atomの可能性は大きく広がる。それこそ今回の当初の目標のように、TB超級の格安HDDレコとして使えれば、まだまだ“くすぶっている状態”と言われる、地デジPC自作に一大ムーブメントを起こし、Mini-ITXのさらなる活性化にもつながる。超低消費電力にくわえ、無音動作も夢ではないほどの静音駆動。チップセット内蔵グラフィックの関係でビデオカードが必要なのは残念だが、それでも地デジ+Atomの魅力は色褪せないはずだ。先日、発表された真のデュアルコアAtomで、この問題が解決されることを祈りたい。
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