さまざまな種類のりんごの紹介と、料理研究家の松長絵菜さんによるおいしいりんごのレシピを紹介する「MacPeople」の連載「TABLE~りんごの食卓~」。この「りんごリポート」では、担当編集者が連載の裏話やりんごに関する情報をお届けします。
第2回は、おいしいりんごの見分けかたと王林、それからチーズについて。
おいしいりんごを見分けるポイントには、以下の4つがあります。
1. 色・ツヤがいいこと
品種によって特徴が異なるので一概には言えませんが、見た目がいいこと──色が均一についたキレイな果実──がおいしいりんごの特徴です。ただし、袋をかけずに育てる無袋(むたい)栽培の場合は、果実にあてる日光の調整ができないので、見た目だけでは判断しにくいですが、この無袋栽培の品種(名前に「サン」がついたものが多い)は、自然な日光で育てているので色にかかわらず味はバツグンです。
2. 形がキレイなこと
おしり(果実下部)のへこみが深く、ゆがみのないキレイな球に近い形のものを選びましょう。
3. ツルが太くまっすぐで、みずみずしいこと
鮮度の低いりんごは、ツルがしなびています。
4. 見た目より重く感じること
実がしっかり詰まっている果実は、見た目よりも重量があります。実際に手にして比べてみるといいでしょう。
──これらのポイント以上に大切なのは、りんごの種類によって「旬」があり、その時期を外さないこと。栽培地域によって多少の誤差はありますが、今回紹介した王林は10月下旬〜11月上旬が食べごろです。
さて、9月号で紹介しているレシピは、「王林」を使った料理「りんごとくるみのサラダ」。淡い黄緑色をした王林の甘みと独特の芳香を生かした、りんごと葉野菜のさっぱりレシピです。
また、サラダをおいしく食べる「コツ」を著者の松長絵菜さんにところ、「サラダに使うチーズは、軽く常温に戻しておくとトロリとした触感が出るので、りんごや野菜に絡めて楽しめますよ」とのことでした。
誌面ではまるまるチーズ1個を使いましたが、今回のレシピをもとにひとりぶんを用意するときには必要なぶんだけ切り分けるなど、分量を自分に合わせて調理すれば、楽しみも広がりそうですね。
本連載は、青森りんごの直送サービスなどおいしいりんごを届けてくれる「津軽りんご園直販サイト」を運営する(株)カロリアジャパンにご協力いただいています。りんごジュース「アプリーナ」やりんごのお酒「りんごの絵日記」なども販売する同社では、早くも夏に実を結ぶ早生りんご「花祝」や「夏緑」などを出荷中。新鮮な夏りんごを味わってみてはいかがでしょう?
今月のりんご
おうりん【王林】
[別名]ナシリンゴ/ソバカス美人 [成熟期]10月下旬~11月上旬 [サイズ]250〜300g [果形]長円錐形 [果皮]果点の目立つ淡い黄緑色 [親]ゴールデンデリシャス×印度 [解説]「りんごの中の王様」という意味の名前を持つ王林は、「ふじ」や「つがる」に次ぐ生産量を誇る日本ではおなじみの品種。肉質は緻密で多汁、酸味は少なく甘さが強い味わい。芳香のある独特の風味が特徴
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