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あなたが知らない家電の世界 第2回

松下の明るいウラ話:最高級の蛍光灯は必要か?

2008年07月31日 10時00分更新

文● 正田拓也、トレンド編集部

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使って気づいた2つの「ありゃ?」


 今回購入したのは60W相当のもの。形状は通常の電球タイプだ。カラーリングは、内蔵されている白熱電球との違いが分かりやすいように青みがかった「昼光色」をチョイス。このほかに、電球との置き換え用に「電球色」も用意されている。

ラインナップは今回の電球形のほか、頭の丸いタイプ、蛍光管がそのまま見えているタイプの3種類。それぞれ電球色と昼光色の2種類を用意する

 そんなわけでトイレの白熱電球を今回の製品に交換し、初めて点灯してみた! 個人的な感想は「やっぱちょっと暗いかも……」。

 たしかに徐々に点灯するとは言え、ためしに1分間待ってみても今まで使ってきた60Wの白熱電球よりはるかに暗いような気がする。確かにスイッチを入れた途端に点灯してくれるのだが、この薄暗さがどうしても気になってしまう。

1) クイックランプのみ点灯の場合。ちょっと暗いかな…

2) クイックランプ+蛍光灯の場合。さすがに明るい

3) クイックランプ消灯。2と3の間に明かりのズレ(後述)が生じる

 当たり前といえば当たり前なのだが、本製品も基本的に蛍光灯であることには変わりない。たしかにクイックランプで「(最大光量の60%程度までは)いきなり明るい」とはいえ、「100%の明るさまではジワジワ」という蛍光灯ならではの性格はそのままなのだ。

 もうひとつ気になったのは「時間差」。例えばスイッチを入れて45秒ほど経ったところでは「蛍光灯+白熱電球」なのでとても明るい。だが前述のとおり、1分間経つとクイックランプは自動的に消灯する。そのため「蛍光灯のみ点灯」の状態になったときに「なんだっ! ちょっと暗くなったぞっ!」という明るさのズレが(わずかだけど)生じてしまうのだ。

明るさを従来製品と比べると、たしかに初期値では飛躍的に明るくなっている(最大で約60%程度)。ただし、そこはあくまでも20W相当の白熱電球の力に頼っている

 そんなわけで「すぐ明るい」という本製品のキャッチフレーズを「スイッチ入れたらソッコー100%明るい!」という意味で解釈してしまうと、思わぬガッカリ感を味わってしまう。この革命的なスゴさというのはあくまでも、他の電球形蛍光灯と比べてのことだ。購入時にはここのところを忘れないようにしてほしい。

 気になる消費電力を見てみると、初めの1分間は蛍光灯とクイックランプで「10W+20W」で合計30W。60Wタイプの白熱電球と比べればほぼ半分! これなら同社のキャッチフレーズ「あかりのエコアイデア」の面目免除と言えるだろう。

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