激化する次世代自動車競争
連載を始めた当初は、暫定税率の一時停止により、ガソリン価格は130円台でしたが、暫定税率の再開と原油価格の高騰を受け、現在ではレギュラーで170円を越える価格が付けられているところもあります。ガソリン価格はこのまま上昇を続け、やがて200円台の時代に突入する可能性さえあるのです(関連記事)。原油価格は供給不安や投機マネーなどの影響を受けて一時的に上がっているのかもしれませんが、化石燃料である原油が枯渇するのは避けられない事実です。そうなると、やはり代替燃料の話は活発になるでしょうし、次世代燃料に対応したクルマも、私たちが想像しているより早く市販化されるかもしれません。
それを示すかのように、ホンダは新型燃料電池車「FCXクラリティ」の生産を開始しました。3年間で約200台という生産量は決して多くはありませんが、量産化への第一歩を踏み出したことは間違いありません。日産も次世代燃料ではありませんが、クリーンディーゼルエンジンを搭載したクルマを今夏に登場させます。三菱の電気自動車は、来年にはリリースされると言われています。ヨーロッパに目を移しても、各メーカーが次世代燃料に対応したクルマを開発しています。このように、原油価格の高騰とともに、世界中の自動車メーカーの次世代自動車の開発競争は激化しているのです。
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