ジャストシステムは、日本語入力システム「ATOK for Windows」を月額300円(税込)で利用できる「ATOK定額制サービス」を、9月2日より提供すると発表した。同社が月額課金のビジネスモデルを始めるのは初。支払いはクレジットカードで行なう。
「ATOK定額制サービス」では、「ATOK」の新しいバージョンが出たときにはプログラムを最新のものに自動更新されるため、ユーザーは常に最新の「ATOK」を利用できる。新機能のプログラムや辞書・辞典コンテンツも随時追加で提供し、定額者限定のサービスも展開する予定。
また、同時にジャストシステムは「ATOK定額制サービス」の1年間の使用権をパッケージ化した「ATOK for Windows スターターパック 1Year版」を販売する。利用期間を1年間に限定しており、通常版はオープン価格、ダウンロード版は3200円となっている。
同社は「ATOKはパッケージで買うと8000円以上かかるが、月額定額制によって導入の敷居が低くなる。新たな顧客獲得に繋がっていくと考えている。定額制サービスとスターターパック 1Year版をあわせて、3年間で10億円の売上を目指す」と述べている。
最近ではSaaS形式のサービスを提供する企業の増加を受けて、月額課金でアプリケーションを利用するサービスにユーザーの抵抗がなくなりつつある。そこを見越して、ジャストシステムはダウンロード販売の購入バリエーションを広げることで、新たな販路の獲得を狙っている。