板のように薄く、シンプルなデザイン
実際に手にしてみると、非常に薄さを感じる。閉じた状態では表面にほとんど凹凸がないので、まるで板のようだ。写真では、分かりにくいが表面には細かなテクスチャーがあり、品位の高さも感じさせる。全体にシンプルさを強調したデザインで、余計な虚飾はない。展示会場ではブラックのモデルが複数台並んでいたが、広報写真にあるような白天板のモデルは見つけられなかった。
発表時には、カーボンファイバー製の筐体という点が強調されていたが、会場の説明書きを見ると、底板(シャーシ)はアルミ合金製のようだ。ドライバーレスで内部アクセスが可能という記述もあった。
13.3インチ(1280×800ドット)モデルということで、キーボードのサイズに余裕がある。ファンクションキーが独立した7段配列のレイアウトにも不自然さはない。タッチはソリッドというよりは軽めのタッチで、キートップの安定感はそれほどないが、打ちにくさは感じなかった。底板がしっかりしていることもあり、長時間打ってもそれほど疲れなさそうな印象だ。
また、人間の手が近付くと自動的にキートップが白く点灯する仕組み。キーボード面の色は黒で統一されているため、白い印字が映える。Windowsキーに関してはVoodooのロゴになっており、デザイン的なアクセントになっている。
タッチパッドはパームレストと一体化しており、継ぎ目はなく、表面の凹凸だけでエリアを分けた最近増えてきたタイプ。ボタンは1つしかないが、押す位置で左右のクリックをキッチリと分けてくれる。展示されていた実機では、CPUがあると思われる左のパームレストが若干熱くなっており、このあたりは気になる部分かもしれない。
ソフトウェアとしては、画面の下側に電源、スタートメニュー、各種アプリケーションをワンクリックで呼び出せるランチャーが用意されている。何となくMac OS Xを思わせるインターフェースだが、MacBook Airなどを意識した結果なのだろうか。既報のとおり、ACアダプターにはEthernet端子を搭載。オプションとしてHDMIをアナログのRGB出力に変換するアダプターも展示されていた。
なお、展示機のシステムプロパティーを見ると、搭載されているCPUはバラバラになっているようだ。Vistaのエクスペリエンスインデックスのスコアは3.1と振るわないが、これはグラフィックスチップが足を引っ張った結果のようである。