ここ最近、大型ノートPCに注力するシャープ(株)の「Mebius」シリーズ最上位モデルが「PC-FW70X/FW50X」だ。FW70XはAMDのデュアルコアCPU Turion 64 X2、FW50XはシングルコアのSempron 3600+を採用し、CPU以外はほぼ同スペックとなっている。1280×800ドット表示の15.4インチワイド液晶ディスプレーを搭載し、テンキーも備える横幅335mmのキーボードはキーピッチ19mmと余裕のあるサイズだ。重量は約2.6kgで、毎日持ち運ぶのは少々ツライが、社内や室内の移動には十分対応できる。
黒く艶めくMebiusが出た!
同社の大型ノートとしては従来「Mebius PC-WT70W/WE50W」があり、ワイド液晶ディスプレーやテンキー付きキーボードなどの特徴は共通だが、WT/WEがシルバーボディーだったのに対して、本機はMebiusシリーズには珍しいホワイト/ブラックの外装を採用している。ブラックボディーのFW70X、ホワイトボディーのFW50Xともに、光沢と透明感のある表面処理(UVコーティング)は最近のノートPCの流行とはいえ、このような大型ボディーだと仕上がりの美しさのインパクトは大きい(ただし、黒のFW70Xは指紋の跡が目立ちやすいので適宜拭き取るほうがいい)。
上面の液晶カバー部分にはロックボタンの類は用意されておらず、シンプルで平滑なボディーデザインをひときわ強調している。液晶ディスプレーを開けた状態でも全体的にすっきりしたデザインとなるように工夫されており、特にバッテリーや無線LAN、HDDアクセスなどのインジケーターがタッチパッド部に埋め込まれ、キーボードの奥側がすっきりしているのは斬新だ。
大柄のボディーにふさわしく各種機能もおごっており、内蔵DVDマルチドライブ(2層メディア対応)やPCカードスロットおよびSD/メモリースティック/xDピクチャーカード対応のメモリーカードスロット、有線/無線LANに加えてIEEE 1394端子も備える。USB端子は側面に2ポート、背面に2ポートを装備する。省スペースデスクトップとして使う場合でもUSBハブなしでさまざまな機器を接続できるし、デジカメや携帯プレーヤーなどの抜き差しの機会が多い場合は側面、プリンターのように一度差したらまず抜かない周辺機器は背面という具合に使い分けることができて便利だ。
また、無線インターフェースとしてIrSS対応赤外線受信ポートを持ち、対応デジカメや携帯電話などから画像を送信すると、自動的にタスクトレイ常駐の受信ソフトがポップアップしてデータ転送が行なわれる。