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pavilion s3440jp/CT, Aspire 6920

パソコンにBD付けてないの? もったいない

2008年05月13日 19時10分更新

文● 小林 久/トレンド編集部

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s3440jp/CT

本体の上部に設けられた電源ボタンを押すと、青色のLEDが点灯する。HPのマシンでは、一般的な青色LEDより淡い印象のLEDが使用されているが、スタイリッシュさと奥ゆかしさを兼ね備えていて好印象である


最近のHPは格好がいい


 次に日本HPのデスクトップ「HP Pavilion Desktop s3440jp/CT」。2008年の夏モデルとして4月21日に発表された製品だ。

本体写真

コンパクトな本体。セット購入できる液晶ディスプレーが安価なのもポイント

 本体は幅107×奥行き340×高さ276mmとコンパクト。ハーフサイズの一体型コンポをイメージするとよい。

 自宅にあるケンウッドの「K-TR60」と幅は大体同じで、奥行きを少し短くした感じだ。ピアノブラックの光沢塗装を施したフロントパネルの質感がよく、動作音も小さい。静かな部屋でもほとんど気にならないレベルだ。

 個人的に気に入っているのが、上部の電源ボタンのLEDだ。電源を入れると青く点灯するが、輝き方がつつましく控えめだ。

 最初は格好よく感じる青色LEDのイルミネーションだが、印象が強烈なぶん慣れてくるとだんだん邪魔になってくる。s3440jp/CTのLEDは、セルリアン調のライトブルーで、雰囲気もやわらかく、そのへんの不満もなさそうだ。



10万円そこそこで手に入るBlu-ray搭載機


省スペース機だが、IEEE 1394端子や無線LANなども搭載できる。Blu-ray搭載モデルではロープロファイルのスロットにHDMI端子を備えたビデオカード(「GeForce 8400HD」など)が追加される

 直販サイトで、適当に構成をカスタマイズしてみたところ、15万円以内に収まった。24インチの液晶ディスプレー(1920×1200ドット)とセットにした価格なので、パソコンもずいぶん安くなったなと驚く。

 構成としては、Core 2 Duo E4500(2.2GHz)、2GBメモリー、500GB HDD、BD再生対応のDVDスーパーマルチドライブ、HD動画の再生支援機能が付いたGeForce 8400HD……といった感じで、標準的だろう。HDMI端子や同軸タイプのS/PDIF端子などが搭載されていて、AVシステムともつながる。

 500GBのHDDは最大で750GBにまで増やせるが、どっちみちすぐに埋まってしまいそうだ。ただし、s3440jp/CTの本体下部には「HPポケット・メディア・ドライブ」という専用のベイが用意されていて、ここに着脱式の2.5インチHDDを差せる。そしてフタをスライドさせると本体に完全に収納されてしまう。美観の上でも上々だ。

HDポケット・メディア・ドライブ

2.5インチHDD収納用のスロットを本体下部に用意する

 ベイの奥をのぞきこむとごく普通のUSBコネクターが見えるが、実はこのドライブにケーブルを付けると一般的な外付けUSB HDDになる。160GBと250GBの容量が用意されているが、価格も160GBの場合7980円と割安だ。何台か買って、ビデオテープを入れ替える感覚で使いたい。別のパソコンに買い換えたときも流用が可能なので便利だろう。

 s3440jp/CTはいわゆるAVパソコンではないが、コンパクトでシンプルな構成、そして面構えの良さに好感が持てる。またとりあえずパソコンに保存された色々なAV系コンテンツをAVシステムに送り出す、という用途には十分な機能を持っているように感じる。ごてごてしたAVパソコンには不必要な機能も多いので、個人的にはこのぐらいシンプルなほうが好みだ。

 本当はさらにオプションを落としたいぐらい(例えばキーボードなどは不要だ)だが、パッケージとしての完成度が高いマシンである。

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