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科学と研究の祭典に行ってきた!

日本のエジソンはいずこ!? Make:Tokyo開催!

2008年04月22日 20時33分更新

文● 末岡大祐/アスキーネタ帳編集部

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 校庭の野外ステージでは、自走ロボットのデモンストレーション、簡易ホバークラフトやセグウェイに乗れる体験コーナー、真空バズーカの発射実験などが行なわれていました。特に人目を引いていたのが、日本工業大学の学生が開発した真空バズーカで、これは真空ポンプを使って筒の中を真空状態にし、筒の一方を解放することによって空気を入れ、ペットボトルを発射するという仕組みでした(写真下左参照)。生徒たちを束ねる同大学の塚林功助教授によると「やりたいという生徒にとりあえずやらせてみる。自分に足りない部分は勉強すればいい。わざわざ卒業制作まで待つのも時間がもったいないですから」と、かなり自由に研究させてるとのことです。

バスーカ

「N.I.T 物理体験工房」の秘密兵器、真空バズーカがキャベツを貫通する瞬間! 今のところ実用性としては「キャベツの芯抜きができる」ことらしいです。一発撃つために装填時間がかかるため、1日3回に分けてデモンストレーションが行なわれました

セグウェイ

「N.I.T 物理体験工房」が用意した、セグウェイの体験試乗もできました。なかなかお目にかかる機会がないセグウェイなので、試乗には行列ができるほど盛況でした

 体育館内では、展示物の実演に加えてステージを使ってのプレゼンテーションも行なわれていました。自分が研究・開発した物のコンセプトや特徴と熱心に解説する姿に、聞き入っているお客さんも多数いました。屋内は野外と違って派手なことができないぶん、趣向を凝らした展示物が中心でした。前述の楽器系発明品や、初音ミクのロボット手作りプラネタリウム、ウェブカメラやGainer(プログラムと電子工作を組み合わせて直感的なユーザーインターフェイスを実現するI/Oモジュール)を駆使してチョロQを遠隔操作するシステムなど、一見何の役に立つのかわからないけれど、クリエイティブなものばかりで、その発想力や創造力(想像力)には脱帽でした。

ニコニコ

「ニコニコ技術部」が作った、初音ミクのロボットに子供も興味津々。ボタンを押すタイミングに合わせてロボットも動くのが気に入ったようです。このように子供も大人も気軽に科学に触れることができるイベントなんです

慶應義塾

「慶應義塾大学 奥出研究室」の展示作品のひとつ。マジックで何かを描くと、その描くスピードに併せて音が出る楽器です。アートとミュージックとサイエンスの融合といえるでしょう

 次回はまだ未定のようですが、科学好きでなくても楽しめるイベントなので、遊びに行ってみてはいかがでしょうか。「Make Japan」を「Make Tokyo」にしたのは“今後いろんな街で開催できれば”という意味を込めているとのことなので、ひょっとしたらアナタの街に「Make」が来るかもしれません。


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