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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情 第4回

[特集] 自作PC中級者が“知ったか”はハズいぜ!【Vol.4】

アキバで恥をかかないための最新パーツ事情【メモリ/HDD編】

2008年04月10日 23時59分更新

文● 加藤 勝明

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メモリー1GB未満が許されるのはMeまで?

 次にメモリーを購入する前に「どの程度載せておけば大丈夫か?」について考えてみよう。ちょっと古い仕様のPCだと、メモリーは512MB、多くて1GB程度が載っていることだろうが、それでは今は絶対的に足らない!
 特にWindows Vistaがメモリーを多量に喰うせいもあるが、今のPCの場合メモリーは2GBがお約束だ。幸い今ショップへ行けば、1GBメモリーが2本セットになって売られているので、これを購入するのが一番確実だ。これなら同容量のメモリー2枚を装着すると転送速度が上がる「デュアルチャンネル」運用も可能なので、性能的にも文句ナシだ。

1GBの2枚セット

メモリーを2GB搭載する場合は、1GBメモリーが2本セットになっている製品を選ぶとよい。「デュアルチャンネル」効果が得られるうえ、異なるメーカーのメモリーを別々に買うより相性問題が起こりにくい

 では、2GBも搭載する理由は何だろうか? それはOSやアプリの扱うデータ量が増えたため、半端なメモリーではすぐにメモリー不足に陥るからだ。Windowsがメモリー不足になるとメモリーの内容をHDDに退避させるようになる。この作業が発生するとHDDへのアクセスがシステム全体の足を引っ張り出すため、不要な待ち時間が増えてしまうのだ。だからメモリーはギリギリで使うよりも、余裕を持って搭載するのが吉なのだ。

メモリ使用率

Windowsタスクマメージャで物理メモリの使用率をチェックしてみよう。写真のPCでは物理メモリ使用率が84%とハンパではない! 今すぐメモリーの増設を考えるべきだ

メモリーが載せた容量分認識しない!?

 今はメモリーが安いからドーンと4GBくらい載せちゃえば、今後メモリー不足に悩むことはないだろう……と考えるのはちょっと危険。実はメモリーには「認識できる上限」というものがあるのだ。チップセットとOSにそれぞれ制限がある、ということを覚えておこう。
 まずチップセットの制限だが、インテルの945 Express以前のチップセットではメモリー管理の仕様上から、4GB載せても3.5GB程度までしかBIOS上で認識しない。0.5GB分のメモリーは“ないもの”として扱われるため、まるっきり無駄になってしまう。だが、P965 Express以降の最新チップセットの場合は、4本のメモリースロットを全部使って最高8GBまで認識される(ローエンドPC向けのP31/G31 Expressチップセットは4GBまでとなる)。

メモリー4枚差し

1GBのメモリー4本で合計4GBで認識されるのが当然のはずだが……

 だが、チップセットの制限を突破しても、OS側にもメモリー認識の制限があるのだ。通常の32bit版Windows(64bitとかx64と明記されてないなら、まず間違いなく32bit版だ)の場合、チップセット側が8GBと認識できても、実際に使えるのはおよそ3.25GBが上限となる(こちらも認識されない分は“ないもの”として扱われる)。
 しかし、OSを64bit版にするとチップセット側で認識された量をそのまま利用することができる。Windows XPの64bit版はドライバーなどの互換性の面でやや使いにくい部分があったが、Windows Vistaの64bit版は32bit版と遜色ない使い勝手が得られる。メモリーをもりもり使う画像処理や動画編集用のPCを組むなら、最新チップセットにメモリーをテンコ盛りし、さらに64bit版Vistaを使うというのもアリだろう。

メモリー3枚でデュアルチャンネル

4GBがダメなら1GB×3枚で3GBか? それとも1GB×2枚と512MB×2枚の4枚構成でトータル3GBにするか……

 でもOSは32bit版のものを使い続けたいユーザーの場合はどうすべきだろうか? その答えは「無駄を承知で2GB+2GBにする」だ。幸いなことにDDR2メモリーはかなり安く、0.75GB程度無駄にしてもあまり懐は痛まない。2GB+2GBの構成でデュアルチャンネル動作になるため、性能面も確保できる。 しかし無駄がどうにも許容できないというなら、1GBメモリーを3枚という構成もいいかもしれない。インテル製のチップセット(945P以降)を使っている場合にのみ有効という制限がつくが、3枚装備でもデュアルチャンネル動作になるというモードが用意されている。性能のペナルティを最低限に抑えつつ、メモリ認識の無駄を出さない1つの理想的なメモリ設置パターンといえるだろう。

メモリーの“ブランド”ってあるの?

 メモリーの善し悪しを左右するのはメモリーの「ブランド」だ。メモリー業界にはJEDECと呼ばれる団体があり、ここが定めた規格に沿ったメモリーであれば今のマザーで安心して使えるとされている。だが安いものは安いなりに設計誤差が大きく、極限状況での動作が甘くなる可能性がある。特に「バルク」と呼ばれるノーブランド品は安さが武器だが、こうしたメモリーは運が悪いとトラブルの元にもなるのだ。
 そこでより確実に動作させたければ、「ブランド」もののメモリーを選ぶのが吉だ。有名どころではCFDやUMAX、Transcend等といったメーカーのメモリーが狙い目だ。

ノーブランド品

ノーブランド品は非常に安価だが、設計誤差が大きく極限状況での動作が甘くなる可能性がある

ブランド品

ブランドもののメモリは化粧箱やブリスターパックでしっかりとパッケージングされている

  一方、メモリーの世界にもハイエンドと呼ばれるものがある。通常よりも高クロック動作に耐えられるようにしたり、動作タイミングのパラメーターを通常ものよりも小さくすることで、より高速化したものもある。こうしたメモリーは主にオーバークロックなどでPCをチューニングする人のためのものだが、普通に使ってももちろん十分安心して使える。この分野ではTranscendやCorsairといったメーカーが定番格だ。ただし通常品よりも割高なので覚悟が必要だ。

TWIN2X2048-10000C5DF

PC2-10000(DDR2-1250)に対応したCorsair製メモリ「TWIN2X2048-10000C5DF」

相性保証ってどうしよう?

 さて、実際にメモリーを購入する際によく訊ねられるのが「相性保証」というサービスだ。メモリー側の設計誤差とマザー側の設計誤差が両極端に振れてしまった場合に動かないとか、安定しないといったトラブルが起こる可能性があるが、相性保証をつけておけば別のメモリーに(差額付きで)交換してくれる。数百円で安心が買えるので初心者には安心だが、売れ筋メーカーのマザーを使い、売れ筋メーカーの(バルクでない)メモリを使うなら、前述のようなトラブルに巻き込まれる心配は少ない。あえて相性保証を断って費用を圧縮するというのも賢い手だ。

(次ページへ続く)

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