[特集] 自作PC中級者が“知ったか”はハズいぜ!【Vol.1】
アキバで恥をかかないための最新パーツ事情【CPU編】
2008年04月07日 18時42分更新
インテル製CPU編:今使っているCPUの世代に注意!
インテルは2004年中頃より、CPUの形状を大変更。それまでのCPUの裏からピンが生えているSocket 478から、CPUの裏にランド(電極)のみを配置するLGA 775に変更している。両者の変換アダプタのようなパーツは存在しないため、現在ソケット478版のCPUを使っているなら、新CPUを使うにはマザーごと交換する必要がある。
また、LGA 775になってからは形状やピン配置に変化はないが、同じLGA 775でもシングルコアCPU世代のマザーにデュアルコアCPUは載せられないといった、CPUの“世代”とマザーの世代の不一致が問題になる。インテル製CPUを扱うときには、新しいCPUに自分の使っているマザーが対応しているかを綿密に調べることが重要なのだ。
Core 2 Duoの人気は衰えず
インテルの「Core 2 Duo」といえば、2006年の発売以来高い人気をキープし続けているCPUだ。Pentium 4/Dの失敗(高発熱・大消費電力)を反省し、1クロックあたりの処理効率と消費電力低減をひたすら追求しただけあって、性能と省電力性能のバランスは現在のところ敵なしといった状態だ。
現在Core 2 Duoは「E6000番台」と今年発売された「E8000番台」の2種類が人気のシリーズだ。特にE8000番台はE6000番台に較べ動作クロックや2次キャッシュといったスペックが強化されている。さらに製造プロセスが65nmから45nmに縮小されたことにより、発熱や消費電力がさらに下がっているため人気に拍車がかかっている。そのためかE8000番台は激しい品薄が続いている。これを使うなら発見したら即時捕獲が望ましい。
ハイエンドとローエンドも充実
さらに性能が欲しいという人向けにはCore 2 Duo2つ分を1パッケージ化したクアッドコア「Core 2 Quad」または「Core 2 Extreme」も狙い目だ。特にExtremeはオーバークロックに有利な倍率ロックが解除されているので、金に糸目をつけず最高の性能を狙いたいなら積極的に使ってみたい。
一方、ローエンド製品にも同じコアを流用した「Pentium Dual-Core」および「Celeron Dual-Core」が用意されている。2次キャッシュ搭載量が少ないためCore 2 Duoに較べると性能は劣るが、FSB800MHzが上限のマザーでも利用しやすいこと、そしてなによりオーバークロック耐性の高い個体が比較的多いという点で人気を集めている。
編集部オススメのCPUはコレだ!
デュアルコアかつ低消費電力、しかも価格性能比が抜群の「Core 2 Duo E8400」をオススメしたい。ただし、E8000シリーズは市場での人気が高く、現在のところ品薄状態が続いている。当面は欲しくても手に入らないという、一時期の「ニンテンドーDS Lite」のような状態が続くと予想される。一刻も早く潤沢に出回ることを祈るばかりだ。なお、エンコードなどでCPUパワーを必要とする人や、複数のアプリを同時に立ち上げることが多い人は、よりハイエンドな「Core 2 Quad Q9450」あたりが良いだろう。
逆に、コストを抑えたい人はデュアルコアCPUのローエンドモデル「Pentium Dual-Core E2160」あたりをチョイスするといい。徹底的にコストダウンするなら「Celeron Dual-Core」を選ぶところだが、Celeron Dual-CoreとPentium Dual-Coreは価格差がさほどないうえ、価格重視のパーツ選びならCeleron Dual-CoreではなくAthlon 64 X2という選択肢もある。せっかくインテル製のデュアルコアCPUを選ぶならPentium Dual-Core以上のグレードをゲットしたい。
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