いよいよ発売が目前に迫ったXbox 360向けゲーム「アイドルマスター」(以下、アイマス)の新作「アイドルマスター ライブフォーユー!」(以下、L4U!)。その発売に備えて、Xbox 360版開発プロデューサーである(株)バンダイナムコゲームスの坂上陽三氏にお話を伺ってきた。
(C)窪岡俊之(C)2003-2008 NBGI
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前編(関連記事)では「L4U!」誕生の経緯から、実際のゲーム内容までをお伝えしているが、後編では、L4Uを含めたアイマスにまつわる全体的な話題にまで突っ込んで聞いてみた。さらに「アイドルマスターってなんだ?」という読者には、こちらの記事(関連記事1、関連記事2)をご覧いただきたい。
衣装の配信は前作同様に毎月!
曲については……できるところまで!
―― 前作では衣装やアクセサリーの配信を毎月行なっていましたが、L4U!でのこういったコンテンツ配信のスケジュールはどうでしょうか?
坂上氏:一応、何かしらの曲を毎月リリースしていこうとは考えています。衣装やアクセサリーについても前作同様に毎月配信を予定しています。衣装についての最終決定は僕がしているのですが、ぶっちゃけネタがないんですよね(笑)。
衣装を考えるときは、ビジュアルスタッフに「こんな感じのをやろう」って言う風にアイデアを出してもらっています。最近は「エースコンバット6」のDLCでアイマス機が登場してきているんで、「軍服」も企画に出てきましたね。それで「フライトスーツ」っぽいのを作成したら地味だったり……。そして、最後に出てきたのが文字だけで「マーチングバンド」ですよ。
でもまぁ、出来上がったらすごくかわいらしくて、「ああ、いいかもしんない」みたいな感じでしたね。そのほかにもいくつか「なるほど!」と思えるような衣装を予定しております。今は言えないですけど。衣装に関しては、そのときのイメージに合ったものをリリースしていこうとは思っています。
―― ところで前作の話になりますが、ダウンロードコンテンツで一番人気が高かったのは何でしょうか?
坂上氏:やはり、ゲーム攻略に関係する「メール」はほとんどのユーザーが購入していたようですね。アイマスのコンテンツの中では比較的お安いですし(笑)。
衣装では2月に配信した「スクールウェア」がダントツ人気ですね。1年くらい経つ今でも、ちょこちょこと売れています。それと露出度の高い「グラビアミズギ」も人気ですね。ただ、意外なんですが露出度が高いほど売れているわけではないようなんですよね。アイマスファンは、というかスタッフ達もそうなんですけど、エッチなものより和んだりとか、カワイイものを求めているのかもしれません。地味な衣装が人気だったりするので、逆に無茶ができにくいという点もありますが(笑)。
衣装以外では配信ドラマの「アイドラ」が人気です。これも1つ買うと全部購入するユーザーが多い人気コンテンツになりました。L4U!でも、ユーザーに好評なコンテンツはどんどんと検討していきたいですね。
―― 前作で購入したDLCについて、引き継げないという発表がありましたが……
坂上氏:これは……、最初から「L4U!」が計画にあればよかったのですが、前作のアイマスは突貫工事で作ったところがあったんで、続編を考えて作られたソフトじゃなかったんですよね。というわけで、引継ぎまで考慮されて作られていなかったというのが原因です。それでもマイクロソフトさんと相談させてもらって、いろいろアイデアを出してもらいましたが、やはり「タイトルが異なると引継ぎが難しい」となり、残念ながら諦めることとなりました。
では、今までダウンロード配信していたコンテンツはどうしようかと考えたとのですが、タダで配るといままで購入したユーザーに悪いし、安売りでもまた課金すると「前に買ったのに!」ってことになっちゃいますよね。社内にもアイマスのファンがいっぱいいたんで、みんなにも聞きながら落とし所を考慮した結果「新作コンテンツのオマケ」という形なら、全社的にも納得が行く人が多かったですね。
引き継げないことをウェブサイトで発表したときは、ユーザーからの反応も大きかったですが、「製品が違うから仕方ないんでしょ?」と大人な対応をしてくれるユーザーが多かったので、嬉しかったですね。