流麗なZEN designで所有欲も満たす
10万円以下でこの充実度 手の届くタブレットPC「HP Pavilion Notebook tx2005」
2008年02月12日 19時17分更新
バッテリーの持ちはあまり期待できない
CPUは、tx1000がTurion 64 X2 TL-60(2.2GHz)だったのに対し、Athlon 64 X2 TK-57(1.9GHz)となった。一方で、HDDは80~160GBから120~250GBに大容量化した。メモリー容量は従来機種と変わらず標準1GB(最大2GB)だ。バッテリー駆動時間は標準タイプ(4セル)で2時間、オプションの大容量タイプ(6セル)で3時間となっており、従来機と同様の数値とはいえ、最近のモバイルノートの水準から比べるとかなり短いと考えたほうがいい。
インターフェイスとしては、10/100/1000BASE-Tや無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth、モデムなど通信関係に加え、ExpressCard/34スロット、拡張ポートコネクターなどが用意されている。現在のところ拡張ポート用オプションは国内で販売されていない。
電源、Windowsキー、カーソルおよびDVD再生の操作が可能な赤外線リモコンが本体に付属し、ExpressCardスロット内に装着しておくこともできる点もPavilionシリーズの特徴のひとつだ。アナログRGB出力(ミニD-Sub 15ピン)に加えてSビデオ出力も装備する。さらに購入時オプションとして指紋認証機能とウェブカメラを内蔵させることもできるなど、機能的には非常に豊富だ。
ノートパソコンとして見た場合、最大の問題点はバッテリー駆動時間だろう。標準のバッテリーパックでDVDを再生してみたところ、1時間14分と公称値の2時間を大きく下回る結果となった。これは標準状態での結果だが、無線LANをオンにしたままハイパフォーマンスで動かした場合でも、ほぼ同等の結果となる。無線LANをオンにして省電力モードで動かせば1時間44分、無線LANをオフにすればパフォーマンス「バランス」では2時間弱利用できる。つまり、こまめに無線LANのオン/オフを切り替えることで、利用時間を増やせることになる。
とはいえ、これでは出先で使うにはやや心許ないと言わざるを得ない。少なくとも、公称3時間に増える増設バッテリは欲しいところだ。
ただし、電源に接続すれば使用中でも1時間強で90%まで充電され、2時間程度でフル充電される。ACアダプターを常に持ち運び、電源がある場所でこまめに充電するようにするなど利用方法でカバーできる面はあるだろう。付属のACアダプタは、それほどかさばるサイズではないが、AC側のプラグが三極円形という形状で、ケーブルも太めなので携帯には不向きかもしれない。しかし、ACアダプタを直接コンセントにつなげるミニプラグが付属する点はありがたい。