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コードネームはMoviestar

H.264やHD動画、マルチコアCPUに対応したFlash Player 9 Update 3が提供開始

2007年12月04日 18時08分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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 アドビ システムズ(株)は4日、東京・大崎の同社オフィスにプレス関係者を集め、Flash Video配信ソリューション「Adobe Flash Media Server 3」シリーズの記者説明会を開催した。その中で、FlashコンテンツやFlash Videoの再生環境である「Flash Player」の最新版「同 9 Update 3」の提供が開始されたこと、および近々パブリックベータ β2版がリリース予定の動画配信サービス「Adobe Media Player」にH.264形式の動画コーデックがサポートされることなどが発表された。

ギャレット・イルグ氏

アドビ システムズ日本法人の代表取締役社長のギャレット・イルグ(Garrett J.Ilg)氏

古村秀幸氏

マーケティング本部ビデオソリューション部部長の古村秀幸氏



GPUの動画再生支援も利用可能に


 Flash Player 9 Update 3は、開発コードネーム「Moviestar」の名前で同社の開発者向けサイト「Adobe Labs」(http://www.adobe.com/jp/labs/)にて公開されていたが、本日正式版として配布開始された。名前だけを見るとマイナーバージョンアップのようだが、動画再生関連で大幅な機能強化が図られている。具体的には以下のとおり。

  • H.264形式の動画再生に対応し、HD動画(最高1080p)もサポート
  • マルチコアCPU対応(最大4CPU)
  • フルスクリーンモード時にハードウェアアクセラレーション対応(OpenGLおよびDirectXを使用。具体的な対応GPUは追って公開予定)
  • Mac OS X Leopard、Linux版も同時公開(Solaris版も今後リリース予定)
  • On2 VP6コーデック、Flashコンテンツ向け各種エフェクトのパフォーマンスを向上
  • IPv6対応
  • マイクロソフトが提唱するアクセシビリティーの共通API「MSAA」準拠
Flash Player 9 Update 3の概要

Flash Player 9 Update 3の概要

 なお、今回のリリースに合わせて米アドビ システムズ社(Adobe Systems)では「HD Galley」というHD対応のFlash Video動画を集めたウェブサイトを近日中に公開するほか、TV CMのクリエイターによる作品が閲覧できる特設サイト「TOKYO VIDEO MAGAZINE」も12月中に公開予定であると紹介された。



コンテンツ保護、DRM施策についても言及


FMS3のコンテンツ保護機能

Flash Media Server 3に搭載されたコンテンツ保護機能

 今回の発表会の主役である、Flash Media Server 3に関してもエンドユーザーに影響のある変更が加えられている。コンテンツ保護機能を強化するための新プロトコル「RTMPE」(Realtime Messaging Protocol Enhanced)が採用され、新たにコンテンツの暗号化やFlash Player以外のクライアントからのリクエストには配信(再生)しないという機能を追加したことだ。これはコンテンツホルダーからのリクエストに対応したもので、SWF/FLV(Flashコンテンツ)をキャプチャーして保存するプログラムなどへの対策になるという。

 このほか、現在パブリックベータとしてAdobe Labsで公開中の、AIR(Adobe Integrated Runtime)アプリケーションの動画再生ソフト「Adobe Media Player」について、最新情報として近日中にβ2がリリースされ、H.264形式のHD動画再生をサポートすると発表した。正式リリースは来年2月(英語版)予定で、日本語版は2~3ヵ月遅れで登場するという。なお、正式版ではWMDRM(Windows Media Digital Rights Management)相当のコンテンツ保護機能を搭載する。

 また、携帯電話機やモバイル機器のFlash Video再生環境として「Flash Lite 3」が11月にリリースされた(関連記事)が、Flash Lite 3をいち早く採用した(株)NTTドコモの「FOMA 905i」シリーズではストリーミング動画再生機能は搭載されなかったという。Flash Lite 3のもつ機能のうち、どれを実装するかについては、キャリアーが同社のサービスに合わせて選択できるためだ。これについて同社では「Flash Lite 3.xが2008年中に販売される国内キャリアーの端末で採用される見込み」と述べ、近い将来にはFlash Media Server 3から携帯電話向けにも動画配信サービスが始まるとの期待感を示した。


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