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【レビュー】4GBメモリーを搭載した新世代のサイバーショット ソニー「DSC-T2」

2007年12月07日 14時00分更新

文● 行正和義

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大容量メモリーを生かした「スクラップブック」


 T2は4GBものフラッシュメモリーを内蔵しているが、同じく大容量メモリーを搭載する「DSC-G1」(関連記事3)のように、フォトビューアー用に特別な再生画像専用フォルダーを内部に作るといった機能は搭載していない。

 撮影画像は常に内蔵メモリーへ記録するようになっており、記録先をメモリースティックに指定することはできない。内蔵メモリーの空きがなくなったときのみ、メモリースティックへ記録することができる。かなり割り切った作りと言えるだろう(内蔵メモリーからメモリースティックへのコピー機能は用意されている)。

 新機能として用意された再生機能が「スクラップブック」だ。背面の「SCRAPBOOK」ボタンを押すと、用意された背景パターンに撮影済み画像をはめ込んで表示するスライドショーが開始される。背景1つにつき1~3枚程度の画像がはめ込まれ、背景パターンは16種類が用意されている。画像に「お気に入り」チェックを入れておくと、お気に入り画像のみの表示も可能だ(チェックされた画像がない場合は、全画像が再生対象)。

ボタンを押すだけで起動する「スクラップブック」

背面の「SCRAPBOOK」ボタンを押すだけで起動する「スクラップブック」。背景のパターンに1~3枚の画像がレイアウトされてスライドショー表示される。

 また、従来からのスライドショー機能「音フォト」も用意されており、さまざまな特殊効果とBGM付きのスライドショーを表示できる。追加のBGMを同社サイトからダウンロードすることも可能だ。なお、最近のサイバーショットでは、オプションのクレードル「サイバーショットステーション CSS-HD1」を用いることで、フルHD解像度で画像をハイビジョンテレビに表示する機能がある。ところが残念なことに、T2のスクラップブックはハイビジョン再生に対応していない

 撮影サンプルから画質を確認してみる。撮影画像に関しては、いかにも“サイバーショットならでは”という、彩度が高く、くっきり鮮やかな発色が目を引く。細部描写の甘さや周辺部の画質劣化もあるものの、スナップ写真向けのコンパクト機としては十分だろう。

撮影サンプル1(右はその一部をトリミングして拡大、以下同) 発色はとても鮮やかで、メリハリのある絵づくりとなっている。解像感はもう少し欲しいところだが、スリムコンパクト機としてはやむをえないところもあるだろう。プログラムオート、1/320秒、5.6、ISO 100。元画像は3264×2448ドットで、掲載用に800×600ドットにそれぞれリサイズおよびトリミングしているが、そのほかの補正はかけていない

撮影サンプル2 高感度撮影のサンプル。電子的なノイズ低減処理のため輪郭にがたつきは生じているが、パッと見ではノイズはそれほど気にならない画像となっている。プログラムオート、1/100秒、F3.5、ISO 640

撮影サンプル3 ISO感度オートで撮影。やや暗くなったシーンだが、発色の鮮やかさは日中と変わらない。ノイズも増えているが、着ぐるみ表面のテクスチャーの質感が、ノイズ低減処理もあって損なわれかけている。プログラムオート撮影、露出補正+0.3、1/40秒、F3.5、ISO 200

撮影サンプル4 マクロ撮影のサンプル。通常時は50cmまで、マクロモードでは広角時約8cm、望遠時約25cmまで近接できるほか、「拡大鏡」と呼ばれるモードでは広角端固定で約1cmまで近接できる。マクロモード、プログラムオートで撮影、露出補正+0.3、1/60秒、F4、ISO 80

撮影サンプル5 撮影後にレタッチ機能「パートタイムカラー」を用いて画像処理した結果。Photoshopなどのアプリケーションでも可能なエフェクトだが、カメラ単体で行なえて、すぐにスライドショーで楽しめるのは面白い。元画像はプログラムオート露出補正-0.3、1/200、F5.6、ISO 80

過去のシリーズの利点をうまくまとめた製品


 大容量メモリーの搭載や独特のデザインなど、サイバーショットの中では異色なイメージのある本機だが、3インチ級の液晶ディスプレー搭載により大型化したモデルよりも、すっきりとまとまっていて好感が持てる。背面のすっきり感はタッチパネル搭載によるものだが、“全面タッチパネル”のようなインパクトの強さが先行したT200より、操作系のひとつとしてこなれた感じだ。

 大容量内蔵メモリーによる“画像ストレージとしてのデジタルカメラ”という側面は、DSC-G1が先鞭を付けたものだ。しかしDSC-G1は、3.5インチの大型液晶ディスプレーや画像ビューワー用アルバム画像(VGAサイズ)作成、さらに無線LAN機能など、独特な機能を取り込んだ分だけ大型化と高価格化を招いてしまい、市場では受け入れられていないようだ。一方のT2は、お気に入りとスクラップブックというスライドショーを発展させたような機能を備え、なおかつボタン1つでそれを起動できるという気軽さが、大きなポイントとなっている。

 薄型化や大型液晶ディスプレー、タッチパネル操作や大容量メモリーなど、ここ最近のサイバーショットは機能を盛り込みつつも、さまざまな方向性を模索している。T2はそれらの製品のいい部分をうまく取り込んで、まとめ上げた1台と言えるだろう。

DSC-T2のスペック
製品名 サイバーショット DSC-T2
撮像素子 1/2.5インチ 有効810万(総830万)画素CCD
レンズ 光学3倍ズーム、F値 F3.5-4.3
焦点距離 f=6.33~19mm(35mmフィルムカメラ換算時:38~114mm)
静止画撮影 最大3264×2448ドット
ISO感度 オート、ISO 80/100/200/400/800/1600/3200
動画撮影 最大640×480ドット、30fps、MPEG-1形式
ディスプレー 2.7インチTFT(4:3、約23万画素)
記録メディア 内蔵 約4GBフラッシュメモリー、メモリースティックDuo/Pro Duo/Pro-HG Duo
インターフェース マルチ端子(USB、DC入力、AV出力)
電源 リチウムイオン充電池(NP-BD1)
撮影可能枚数 約280枚
本体サイズ 86.8(W)×20.2(D)×56.8(H)mm
重さ 約129g(本体のみ)/約156g(撮影時重量)

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