ソニー(株)は24日、デジタルカメラ“サイバーショット”シリーズの新製品「DSC-T2」を発表した。4GBのフラッシュメモリーを内蔵し、最大4万枚の画像を保存できる。価格はオープンプライスで、予想実売価格は4万3000円前後。
DSC-T2は今年9月に発表されたタッチパネル式ワイド液晶ディスプレー搭載するコンパクトデジカメ「DSC-T70」(関連記事1)の光学系や撮像素子、タッチパネル式インターフェースといった機能と、今年3月に発表された2GBのフラッシュメモリーを内蔵するデジカメ「DSC-G1」(関連記事2)のフォトストレージ的機能を融合させた、新しい製品となっている。
前述のとおり、光学系や撮像素子、画像処理エンジン“Bionz”(ビオンズ)などは、T70と同等のものを搭載している。撮像素子には有効画素数約810万画素のCCDセンサーを搭載。3倍までの光学ズームレンズ(光学式手ぶれ補正機能付き)を備える。テレビへのフルHD写真出力機能(要オプション)や、高度な顔認識機能を生かした笑顔認識シャッター「スマイルシャッター」なども継承している。
T70と同様に、背面に搭載する液晶ディスプレーはタッチパネル式となっているが、T2は縦横比4:3の2.7インチディスプレーを搭載しており、ワイド型だったT70とは異なる。タッチパネルによる操作は変わっておらず、既存のデジカメではボタン操作で行なっていたメニュー操作・設定などを、タッチパネル上のボタンやアイコン操作だけで行なえる。
4GBの内蔵フラッシュメモリーにより、カメラ本体での撮影の場合はVGAサイズで最大約2万4000枚の、撮影画像を付属ソフト「Picture Motion Browser」を用いてパソコン上で縮小したVGAサイズの“アルバム画像”ならば、約4万枚もの画像を保存できる。
蓄積された大量の画像を整理・分類して閲覧しやすくするために、4種類の鑑賞モードが用意されている。「お気に入りビュー」では、撮影した写真をお気に入りとしてマークし、簡単に分類して一覧できる。また「カレンダービュー」では、紙のカレンダーを模したレイアウトで撮影日ごとに分類する。そのほかにも、「シェアマークリスト」に登録した画像を、付属ソフトを介してブログやSNSに簡単にアップするといった機能も備わっている。
記録メディアは内蔵フラッシュメモリーのほかに、メモリースティック デュオ/PRO デュオ/PRO-HG デュオに対応する。付属バッテリーによる撮影可能枚数は約250枚。
本体カラーはブラック、ホワイト、グリーンの3色。さらに直販サイト「ソニースタイル」限定カラーとして、ブルーとピンクの2色もラインナップされる。本体カラーに合わせた専用キャリングケースも同時に発売される(2100円)。主な仕様は以下のとおり。発売日は11月22日の予定。
DSC-T2の主なスペック
- 撮像素子 有効画素数
- 1/2.5型 約810万画素
- レンズ
- カール ツァイス“バリオ・テッサー”、焦点距離 f=6.33~19.0mm(35mmフィルムカメラ換算時38~114mm相当)、F値 F3.5-4.3
- ズーム機能
- 光学 3倍
- 液晶パネル
- 2.7インチ/約23万画素
- バッテリー撮影枚数(CIPA準拠)
- 約250枚
- サイズ/重量(撮影時)
- 幅86.8×奥行き20.2×高さ56.8mm/約129g(本体のみ)もしくは約156g(撮影時)